2016年11月16日水曜日

長期閉鎖簡易局の廃止


開局情報では今年の12月1日付けで廃止する長期閉鎖局の情報が載っています。
ここのところ4ヵ月連続で断続的に廃止が発表されているので、すっかり恒例になったような感じですが、過去の動向を見てみると2014年頃からぼちぼち行われつつも、今年はとくに廃止の数も多くなってきて、いよいよ長期閉鎖局の片付けに本格的に着手したなという感じがします。

郵便局を回るときに地域ごとに全部回っていくというスタイルをとっているので、そのエリア内に一時閉鎖局があったりすると、そこが再開になったときに孤島みたいにポツンと残ってしまうと言う事態になるので、計画するときはこれらの局を巻き込まないようなルートを考慮するのがけっこう大変になっています。

そんなこんなで、個人的には長いこと閉鎖されてて再開のめどのたたない簡易郵便局というのはどんどん廃止してほしいと願っているのですが、さて、ここでは今回廃止対象になった簡易郵便局というのがどのぐらい放置されていたのか、長期閉鎖の上位から並べてみたのがこちら。

 
鳥取県の国分寺簡易局(12年物)を筆頭に、安城赤松簡易(10年)、佐波(さば)簡易(9年)、南浦(なんぽ)簡易(9年)という錚々たるメンツが対象になっているのですが、では今回に対象にならなかった三島千枚原簡易青野簡易三谷簡易などはどういう状況なんでしょうか・・・。

ここ最近の廃止例を見てみるとだいたいは9年を過ぎた大物が大半なので、長いものが順に廃止していく方針なのはわかりますが、たとえば北海道芽室町にある9年越しの祥栄簡易などは今だに経営者を絶賛募集中であるので、この程度のものでもまだ諦めずに後継者を捜しているのは凄いと思います。

そこで、過去の同様のタイプの廃止局はどれくらい寝かされてから廃止されたのかについて調べてみました。


2014年からの廃止をみてみると、だいたい7年以上のものが対象のようです。
一つだけ飛び抜けて長い期間の益丸簡易局(22年!)というものがあるのですが、これがなぜ今まで廃止されていなかったのか謎のままです。阿蘇山頂郵便局みたいに廃止していたと思いこんでいたら台帳の整理の時に廃止されてなかったことが判明したとかいう驚きの事情でもあるんでしょうか。

あと、 かなり長い期間閉鎖になっていたと思っていた尾八重(おはえ)簡易局よりも、先日とりあげた大内簡易局の方が長かったというのが意外でした。
尾八重簡易局は再開したらぜひ訪問してみたいと思っていましたが、こんな僻地で開業しようという人はとうとう現れなかったようです。



御薗長屋簡易局については1年ちょっとで廃止となっていますが、これは近くに直営局が開局するから早々に店じまいさせた感じですね。


それでは、再開を果たした簡易郵便局のなかでもっとも長く閉鎖していた郵便局はどれなのかということで、リストアップしてみた結果がこちら。
 


驚いたことに2014年に再開した笠岡今立簡易局は11年越しの再開を果たしていました。

ほかにも菰野潤田(こものうるだ)簡易局久瀬小津(くぜおづ)簡易湯谷(ゆや)簡易の東海地区3局は9年もかかって再開しています。
現在も多くの閉鎖局を抱えている東海管内ですが、9年を越えても再開せずに終わるというわけではないということがわかったので、ひょっとすると最初に掲げたリストの上位の局も再開する可能性がないとも言い切れないということがわかりました。

最後にですが、これらのリストをまとめていてなんとなくわかったことをまとめておきます。

・東北地区の簡易郵便局は閉鎖しても3年以内には再開になる確率が高い (なので、局めぐりの計画をするときはよく考慮に入れておく)

・九州地区の閉鎖局は尾八重簡易を廃止したことで、長期閉鎖しているものは無くなった。

・東海と四国地区は閉鎖したまま放置しているものが多い。
 これは農協受託の簡易局が、民営化した時期に大量に閉鎖してしまったことも関係する。

結局のところ、廃止にできるか否かは地元への了解が得られたかどうかではないかと思います。廃止に先立って、地元の住民や有力者に話をつけて納得してもらうというプロセスが裏でなされていると思うので、そこで話がまとまらないとずっと閉鎖したまま残ることになると思います。

http://postal.kiramori.net/view_closed_span_report.php

2016年11月14日月曜日

名古屋駅近辺の郵便局を回る

10月の終わりに、久々に名古屋駅近辺に出向く機会があったので駅周りの郵便局をまわってきました。

 

以前は役所風の堅くて暗い建物だった名古屋中央局はガラス張りのモダンな建物に変身。
郵便窓口と貯金窓口は空間が隔てられていて、貯金の方は郵便局というよりも銀行みたいな空間になっています。朝早くに行きましたが、それほどお客さんはいなかったです。

ここの局所コードはいちおう 21800 ということになっていますが、貯金通帳に印字されたコードは 21125 で、これは名古屋西郵便局と同じということになります。
2015年12月7日に改称するまでは名古屋西郵便局の分室だったので その状態をひきずっているようですが、いろいろとややこしいので、うちでは 21800 ということにして登録しています。

この局の改称を機会に、名古屋中央が名古屋西に改称して名古屋中央局 の名前をこちらに譲り渡したみたいな格好になったので、改めて再訪というかたちで貯金いたしました。
いずれ名古屋西郵便局の方も再訪したいですね。



こちらは名古屋柳橋郵便局。
名古屋中央郵便局が移転するまでここが駅前分室として稼働していました。
ちなみに私が駅前分室で貯金した時は名古屋中央郵便局の旧局舎がまだあった頃のことで、 2012年にここへ移転してから2015年の新局舎落成までの短期間、ここに駅前分室があったようです。(実際にここが駅前分室だった頃に来てないので当時の写真はありません)


こちらは名古屋柳橋郵便局から100Mほど離れたところにあった柳橋分室の建物です。
2012年10月9日に駅前分室に統合という形で廃止になりました。
以前の働いていた職場からは近かったのでよく利用していましたが、あるのが当たり前と思っていたので写真に撮るのを忘れていました。

それで、今回その跡を確かめようとしたのですが・・・
以前は写真中央のあたりにビルへの入口があって、入った空間の右手奥くらいに分室の小部屋があったはずなんですが、なんと、ビルへの入口自体が見つかりません。

はんこ屋さんとブティックへの直接の入口みたいなのはありますが、ビルそのものへの入口が見つからず、はんこ屋の入口を無理やり通ってビルへ進入できるような構造ですが、通り抜け禁止と書いてあったので、ついに奥部へ進入する経路はわからずじまいでした。

当時の分室を思い出す限り、かなり狭苦しい局内で、入口脇に3号ポストか何かを改造して作ったような特殊なポストがありました。
http://www3.postmap.org/map/797074

あと、ここから南へ100Mくらい行ったところにむかし速達用の青いポストが残っていましたが、今回は見に行くのを忘れてしまいました。
このタイプは赤く塗り替えられて使用されているポストはいくらか存在しますが、青いままで現存しているとなると東海地区唯一となるポストです。

いまでも存在しているとの報告があるので、名古屋に来た際は一度見にいく価値がありますよ!
http://www3.postmap.org/map/55514


最後に10月を最後に廃止となったタワーズ内分室へ行きました。

「タワーズ内分室」 というもののほかに 「タワーズ内郵便局」 というものが以前は存在していて、大変ややこしい存在でしたが、タワーズ内郵便局の方が早々に名古屋駅を飛び出して、さきほど紹介した名古屋柳橋郵便局へと移転改称したので、最後はこのタワーズ内分室だけ残りました。
しかしこの分室も10月末で廃止の運命。

この分室は貯金を扱っていないのでわざわざ訪れてみることはなかったのですが、廃止になる前に一度撮影をしてみたかったので、タワーズビルの15階まであがりました。

このビルには12階まで各階をすっとばしてあがっていくエレベータがあって、エレベータに乗り込むとあっという間に15階まであがってしまいます。

分室は15階の奥の方にあるのですが、ATMコーナーはここから少し離れたところに単独でありました。



張り紙によると、分室だけではなくATMコーナーも無くなるようです。
これからは1階のATMコーナーを使うようにと案内してありました。
郵便に関しては名古屋中央郵便局がすぐ隣にあるわけですが、実際にここから行こうとすると地味に距離と時間がかかるので、ここのビルのテナントの人は大変ですね。




最後に15階からの眺めを。

こうして見てみると、駅前には高層ビルが何本か立っていますが、その背後は平坦な市街地が続いているのがよくわかります。
名古屋の駅の周辺は住宅地も多くて、ほんとに都会っぽいのは一部だけという感じで、しかも人は地下街を潜行しているので、街路を歩く人影もとても少ないです。

とりあえず、名古屋駅まわりの郵便局は押さえたので、あとは郊外の局さえ回れば名古屋市完訪となりますが、いつになることやら。

2016年11月2日水曜日

コンビニポストデータ更新

コンビニポストのデータを半月ぶりに更新しました。
今回やたらと「ローソン LTF○○」という名前の店舗が開店してるなぁと思ったら、千葉周辺のスリーエフとローソンが業務提携して店舗をリニューアルしたんですね。

● ローソンとスリーエフが業務提携 千葉・埼玉に「ローソン・スリーエフ」5店舗が9月オープン
● ローソン・スリーエフ始動の背後に迫る危機

上記の記事を見ているとスリーエフがコンビニ競争の仁義なき戦いに敗れて、赤字つづきでやばいのでローソンに縋るように業務提携した様子がうかがえます。
そういえば昔通っていた大学の前にもスリーエフがありましたが久しぶりに行ってみたら潰れていました。大学前のコンビニで潰れるって相当ですね。

ちなみにスリーエフは神奈川県のイメージ強いですが高知県にも何店舗かあります。 

廃止されてわかった郵便局の本当の「よみがな」

郵便局サイトの開局情報には連日、廃止となる郵便局の情報が出てきていますが、その中で気になるものが2件あったので、きちんと問い合わせしてみましたというお話。

郵便局には正式な「よみがな」があって、それらのほとんどは公式サイトを見ればわかることなのですが、随分むかしから一時閉鎖になっている郵便局や、廃止された郵便局については正式な「よみがな」が判然としなものも実は存在します。

大内簡易郵便局 (岡山県岡山市 11/1 廃止)
中洲簡易郵便局 (愛知県南知多町 10/1 廃止)

上記2件の告示内容を見てみると局の「よみがな」がそれぞれ「おおち」、「なかず」となっているのですが、もともと自分が把握していた「おおうち」、「なかす」のよみと違うのでもしかすると間違いなのではと思い、いつもお世話になっている問い合わせセンターに質問をしてみました。その結果、このよみがなで正しいという回答をもらいました。

それで、慌てて自分の登録データを修正したのですが、こういうのって実はほかにもあるんじゃないかと不安になっている所です。

大内簡易局については、私が持っている 『全国郵便局名録2000』 によればきちんと「おおち」になっていました。さらに郵便番号検索で「瀬戸町大内」を調べても「セトチョウオオチ」なので、もともと地名からしてそういう「よみがな」で通っているようです。
今まで何度も通過している場所なんですが、そういうよみだったとは知らなかった・・・。

では中洲簡易局はどうかというと、前出の 『全国郵便局名録2000』によると「なかす」となっています。南知多町の行政地名としては「中洲」は見あたらないので、集落名として通用しているものだと思われ、郵便局の付近には中洲漁港とか中洲神社があります。
 結局、地名そのものが「なかず」と言うのかどうかは現地で聞き込んでみないとはっきりしてことはわからないですね。ちなみに 『全国郵便局名録2000』 では漢字表記が 「中州」 になってしまっています。新しい版では修正されているとは思いますが。

● 大内簡易郵便局


岡山県の東部にあった簡易郵便局。
もともとは県道沿いにある農協が受託していたが2002年閉鎖。そのあとすぐに写真にある建物に移転・再開し、貯金の取扱は2002年の11月からはじめられています。ところが、2004年にははやくも閉鎖となってしまい、今の今まで再開されることもなく廃止が決まりました。
よって、この郵便局で貯金が行えたのは2002年11月から 2004年5月までのわずかの期間だけだったということになります。
現在はリサイクル業者の事務所になっていますが、ポストは健在。
郵便局があった当時このリサイクル業者が受託していたのかについてはよくわかりません。

ちなみに貯金の取扱期間が1年ちょっとしかなかった古川数河簡易郵便局というのもありますが、こちらの廃止も時間の問題ではないかと思います。

●中洲簡易郵便局


愛知県の知多半島の先端近く、漁港のそばの通りにあった簡易郵便局。建物は一目見た感じでは郵便局には見えませんが、現役当時からほぼこの面構えでやっていたようです。⇒【参考】

知多半島の簡易郵便局は民家そのものの見た目の、趣深い郵便局が多かったのですが、それらも近年に廃止になったり閉鎖しているものが多くて残念です。

2016年11月1日火曜日

はじめに

先週辺りから本体サイトの方はぼちぼちと公開しておりましたが、11月1日で切りが良いので本日よりブログを開設します。
ここでは郵便局に関することだけではなく、制作者が興味のあること全般にわたって記事を作成していきますが、最新ではない内容のものも追加していくため、あらかじめご承知おきください。