2017年9月21日木曜日

【局めぐり記】 兵庫から因幡街道を越えて鳥取へ向かう旅



4月14日に鳥取方面にいったときの報告となります。

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今回のルートは兵庫県の北西にある宍粟市 (しそうし) から岡山県を経由して鳥取県方面に向かうコースをとりました。

1局目 奥谷簡易郵便局
こちらの郵便局は2014年の同じ頃、直営の奥谷郵便局が廃止になるということを知り、ちょうど岡山方面に用事があったので、折角だからと廃局前の訪問を果した思い出の地です。


そのときの局長さんの話では、隣のプレハブ局舎で簡易局を開設するが、しばらくしたら廃局の郵便局舎を壊して再建してそちらで営業したいという話でした。

しかし、2017年の現在、奥谷簡易郵便局はプレハブの局舎のまま・・・。

局内に入るとどうも見覚えのある局長さんがいましたので、さっきの件を聞いてみると、あの話は無くなって、しばらくこの局舎で行くことになったからという話でした。
局内の壁面は局長の趣味の産物と思われる野鳥の写真なとが展示されています。




元の郵便局舎は新築の個人宅、おそらく局長の身内の邸宅ですが、丸ポストがそのままになっていて、まるで置物みたいですがこちらは本当に稼働しています。
そして、簡易郵便局の前には依然としてポストがありません。

奥谷から国道を北へ進んで、ダム湖と峠を越えると鳥取県に向かうことができますが、今回は敢えてそのルートをとらず、一旦波賀郵便局方面に戻り、そこから西へと向かって宍粟市内を総ナメにしていきます。波賀郵便局については奥谷郵便局廃止の時に行っているのでパス。

鷹巣簡易郵便局へは国道429号を途中で離脱し、ゴルフ場の脇道のような所を通っていきます。こちらは一度通ったことのある道なのでいいのですが、初めてだとけっこう心細くなるような道程です。


2局目 鷹巣簡易郵便局
こちらの郵便局は、山あいの小盆地のような集落から坂を登ったところ、たかのす東小学校の脇を奥に進んだところにある小さな郵便局です。
少しわかりにくい場所ですが、いちおう進入口にポストが立っているので、分からないことはないと思います。

局内はたいへんレトロな雰囲気で、調度品も古めかしいモノばかりで処理が済んだあと、しばらく滞在しました。
女性の局長さんのお話では、今年の冬はこの辺で熊が出たので一ヶ月だけ解禁して、猟師さんに駆除してもらったということで、そのときに熊肉のお裾分けが局に届けられたので食べてみたという話でした。味はについては・・・、残念ながらそんなにおいしいものではないらしいです。

近頃はジビエが流行って、都会から鹿肉を食べにくる人がいるけれども、スイセンを食べたりした鹿の肉をいっぱい食べると中毒になるらしく、いろいろと問題があるとのこと。
山里の人は食べ慣れているので中毒は出ないとも言っていました。
スイセンはじつは有毒植物で、獣の体内に蓄積したものを食べるとやはり中毒にもなると思いますが、もともとは鹿がこうしたものを食べることは無かったそうで、近頃の山の生態系の変化でこういうものを食べ出した、という風な、郵便局とは思えないようなディープなお話を伺うことが出来ました。


3局目 千種郵便局
わりと町中にある郵便局で、集配機能がありますが、局舎本体は使われておらず、2軒飛んで隣にある事務所を集配拠点という使っている珍しい郵便局です。
局内は外観よりもさらに渋く、かなり年季の入ったまま放置されている私書箱がありました。私はこういう木製のロッカーみたいなものが大好きなので持って帰りたいくらいでした。

なお、千種の町は明治維新までは製鉄業の町として栄えていましたが、今はもちろん見る影もありません。

4局目 西河内簡易郵便局
千種から北へ進むこと10分、舌状に延びる盆地の真っただ中の道路脇に郵便局があります。
こちらの郵便局は外観からもわかるとおり、元々は特定局で、昭和59年から簡易郵便局に格下げさけています。
郵便局に入ると、狭い待合いの一角にカメラを首からぶら下げたおじいさんがいて、もしや同業者か!?と一瞬思いましたが、話してみるとどうやらただのカメラ好きのおじいさんで、桜と山並みを同時に撮れるスポットを探してこの集落まで上がってきたとのこと。
下界は既に桜が散りかけていましたが、この辺りは標高が500mに達しているのでまだ桜が完全に咲いていませんでした。


西河内から千種に戻り、西に20分近く進むと志引峠があり、そこからは岡山県となります。

5局目 後山簡易郵便局
道の脇に立っています。小さいのでよく気をつけてないと通り過ぎてしまいます。
建物は元は町工場として使われていたらしく、年季の入った調度品が心地よい感じです。
後山は地名だけでなく山岳名となっていて、さっき越えてきた峠の横に聳え立っている山こそが「後山」なのですが、この控えめな名前の山こそが岡山県の最高峰となるそうなので、けっこう標高の高い地区だということがおわかりいただけると思います。

道なりに進むと東粟倉郵便局があり、後山と東粟倉の2局はかつて東粟倉村(ひがしあわくらそん)という名前のささやかな村でしたが、平成の大合併で美作市の一部となってしまいました。

7局目 大原郵便局
旧・大原町の中心部、わりとお店などが建ち並ぶ界隈にあります。
向かいに大きめのスーパーがあるので立ち寄ってみましたが、大きな建物と駐車場を有しているものの、中に入ってみれば3分の1くらいの空間は使われておらず、メインテナントのスーパーも個人スーパーに毛が生えた程度の規模しかありません。スーパーの他は専門店が5つくらい身を寄せ合っているようなつつましいショッピングセンターという感じでした。けっこう終末感が出ていますが、この辺の人口がめっきり減ってしまい商売が成り立ちづらくなっているようでした。



ここからは少し変な立ち回りになりますが、岡山と兵庫の県境地帯に散らばる郵便局をうまいこと全部回るつもりで考え出したルートなので、そのへんご理解ください。




大原から南に向かうと讃甘(さのも)郵便局があります。
たいへん難読な地名だと思うのですが、すぐ近くに宮本武蔵の生誕地とされる宮本という地区があり、鉄道駅も宮本武蔵駅となるなど武蔵押しをするエリアですが、郵便局名は昔の村名のままで、決して宮本武蔵郵便局とはならないところに好感が持てます。

宮本武蔵は宮本村の武蔵守だから宮本武蔵と一般に呼ばれており、13歳で初めて決闘してから生涯無敗という伝説を自身の著作に書き記し自慢する一方で、書画もたいへん達者なのでまさに文武両道を絵に描いたような人物です。現代でもここまでマルチタレントな人間というのはなかなかいないので、本当にいたのかどうかすら信じられなくなりますが、、、ちなみに、美作国出身という説のほかに播磨国出身という説もあって、出自には謎が多いようです。

讃甘から東に進むと、やや坂を下りた集落に石井郵便局があります。
なぜかテンションの高い女性局員がガンガン話しかけてきたので、思い出深いです。


10局目 江川郵便局
佐用町の外れにポツんとあるような郵便局で、県道沿いではなくて、そこから一本入った狭い道路沿いにあります。最初そのことが分からずに思いっきり通り過ぎてしまいました。

江川郵便局の建物は木造モルタルの2建てで、かなり年季の入った感じなので、かつては集配局だったろうと思われる雰囲気があります。
壁にある「江川郵便局」の文字が独特の自体で作られています。

この写真は江川の近くの河原で桜並木になっていたのでブログヘッダ用に撮影したものですが、逆光にしかならず、結局ボツになりました。


11局目 平福郵便局
ここまで山間の盆地にひたすら田舎の情景が流れ続けるような道中でしたが、平福の町に近づくにつれて、宿場町のような町並みに変貌し、辿り着いた先の郵便局も土蔵風というような代物で、いったいここはどういう由緒の町なんだと調べたところ、元は城下町の因幡街道最大の宿場町があったところだということを知りました。
今回は行き先の土地について下調べをしていないので、わりと新鮮なことばかりですね。
ちなみに平福という地名は岡山県側にもあって、そちらの郵便局は美作平福を名乗っています。わりと距離が近いので紛らわしいと思います。

こちらは平福郵便局の向かいにある「たつの屋」という醤油蔵です。


さて、ここから南側は以前に巡回済みなので、ここから北へと折り返していよいよ鳥取方面に向かうこととなります。


12局目 影石郵便局
先ほどの平福郵便局の近くには鳥取自動車道の佐用平福ICがあり、ここから鳥取方面にかけては無料で通行できるのでコレ幸いとばかりに今回の行程に組み込んでみました。
影石までは17kmもありますが、なんとか20分くらいで辿り着くことができます。

影石郵便局は西粟倉ICから約3分、国道沿いの分かりやすいところにあります。
ここら辺は岡山県英田郡西粟倉村となっていて、東粟倉村が美作市に吸収されて消えたのとは対照的にこちらは今でも単独の「村」を存続しています。
隣接する岡山県の町村は全て美作市に組み込まれてしまった状況で、一つだけ村で生き残っているのは何らかの「つよみ」を持っているはずなのですが、残念ながら林業以外に産業が無いような、全くおもしろみの無い山村なので、どううまく紹介したらいいのか私にはわかりませんです。




13局目 山郷簡易郵便局
ここから鳥取県内に入ります。
影石からまた鳥取自動車道に戻り、北へ進みますと、いつの間にか高速道路ではなくなり、一般国道となります。「志戸坂峠道路」という名前の高規格道路で、ほとんど高速道路と変わらないのですが、いちおうこの部分は一般道なのですから、鳥取自動車道というのは途中に国道が割り込んでくるという断続的な運用になっています。いずれにしても鳥取県側に入ると智頭ICまでは無料で走り続けられるということです。

山郷簡易郵便局は智頭南ICというところから降りると便利ですが、私は早とちりして県境を越えたすぐの出口から降りてしまいました。こちらもほとんどバイパスと変わらない状況なので、さっさと降りた方がいいと思います。



鳥取県側に入ると細かい谷筋が何本も延びていて、それらのどん詰まりに細かく郵便局が設置されているので、入念に回っていく必要があります。
芦津簡易郵便局は山形という集落から国道を離れて4kmほど山あいに入ったところにあります。
郵便局は道路が二股に別れる角の商店が経営していて、特に何か見所となるようなスポットは無いものの、簡易局にしては珍しく風景印が設置されており、中国地方の簡易局で風景印があるのはここだけということです。
鉄道沿線から離れた山奥にあるのになぜかスーパーほくとを全面に押し出した図案です。

15局目 山形郵便局
芦津から国道に戻る途中に旧山形小学校だという木造の立派な建物があり、国の有形文化財に指定されている大層なものらしかったのですが、横目でチラリと見ただけで通り過ぎてしまいました。あまりに大きかったので織物工場の跡かなと思ってました。かつて林業が最盛期の頃、多くの子供がこの山郷にも居たということを物語る、たいへん大きな校舎です。

そしてこの山形郵便局、建物の外壁は木ですっぽり覆われ、ニシン御殿のような家屋にサイロ風の櫓が張り付いた独特の意匠の建物となっています。外観だけでなく局内も至る所に木工の調度品が置かれていてさずかに林業の町と言わざるを得ないなぁと感動していたところ、ここにも風景印の案内板が、、、「恋山形」という文字が郵便局名よりもデカく描かれた図案で、恋山形というのは近くにある智頭急行の駅だということは知っていましたが、こんなにまで狂った佇まいの駅だったということは知らなかったのでついに寄ることもなく終わりました。やはり前もって予習しておいた方がよかったのでしょうか?
「残念なことに皆さん車でいらっしゃるので列車から降りるお客様はほぼ変化しません」 という文言がなんだか泣けますが、鉄道でやってくるとピンクの空間でしばらく待たなくてはいけないので、落ち着かなくて大変だと思います。

ちなみに「恋山形」という駅名の由来についてですが、当初、因幡山形駅にするつもりが、それでは淋しいからと、「来い!山形」の意気込みで命名したものだとか何とか。

改めて、よくこんな理由が通ったなぁと思います。この理屈なら別に 「恋鳥取」 でも何でも通るような気がしますが・・・、例えば銚子電鉄が自社の駅名のネーミングライツを売り出して「髪毛黒生」とか「とっぱずれ」 とかの場違いな名前をつけたとしても、地元民は電車に乗らないので、別にどうだっていいという感じなんですね。あくまでも観光客用の鉄道だから好きにしてよという感じです。しかし、こちらは鳥取県民悲願の幹線ともいうべき路線なのにこんなノリでいいんでしょうか。都会だったら町並みに不調和として訴えられそうな外観なのに・・・

しかし、意外なことにショッキングピンクに塗られた駅ホームに地元民が芝桜をせっせと植えたらしいというので、地元もわりとノリノリなのでは?と思われるフシもあります。
こういう情熱がむしろ進退窮まる山村には必要なものなのかもしれません。



17局目 富沢簡易郵便局
智頭(ちず)の町からしばらく西の方向に走りますと、道路脇に立っている郵便局があるので簡単にわかりました。となりの公民館に車を止めて局内に入ったのに、いくら呼んでも局員が出てこないので外に出てみたところ、さっき建物の裏でうずくまって土いじりをしていた人が局員さんだったみたいで、いそいそと局内に戻って来ました。のどかな所です。

18局目 因幡社郵便局
国道沿いにあります。コンクリート造りの四角い建物なので小さいながらも集配局だったのかと思っていましたが、色々調べてみたところ、集配局だったような過去はありません。

ところで因美線の因幡社駅は郵便局からは少し離れた所にあるのですが、ちょっと気になったので寄ってみました。

小さい頃読んだ本で、因幡社駅には床屋さんがあるというようなことが書いてあったと記憶がありましたが、全くその通りに駅舎内に床屋が存在していました。
出札口の所を覗いてみると、中には床屋のおばさんがくつろいでおりまして、スタンプは置いてないかと訊きましたら、無いという答えが返ってきました。
ここは簡易委託駅というわけでもなく、床屋は駅舎の中を間借りしているだけということのようです。
しかし、単なる無人駅と違って、管理がされているので便所も外観のわりにキレイに保たれています。

葉桜のホーム。隣に少しだけ見えているのは便所
19局目 別府(べふ)簡易郵便局
郵便局そのものよりも駐車スペースに屋根がついているのが印象的な局です。
インスタントコーヒーのパックをいくつかもらいました。

20局目 古市簡易郵便局
すでに廃校になっている中学校?の建物の手前にあります。
小さめの建物の中にお邪魔すると外観からは想像も付かない木材を使った内装になっています。ここら辺の郵便局はわりとこういう無垢材を用いてゴジャレた感じに演出している所がありますが、地元材を使うと助成金でも出るんでしょうか。
ちなみに、ここは若い女性の方が切り盛りしていました。


21局目 佐治郵便局
佐治川沿いに川を登っていった先にある小盆地。かつては佐治村という自治体でしたが、今は広域合併で鳥取市内ということになっています。
県内でも有数の過疎地であり豪雪地帯。かつて東京からユートピアを建設しに30人の若者が入植してきましたが、あまりに過酷な冬期と、閉鎖的なコミュニティにすっかり消耗してしまい、一年と持たずに撤退したというエピソードが有名です。

郵便局の建物は、驚くほど立派な構えの酒蔵風局舎で、局内に入るとこれまた窓口付近も広くてしっかりとした造りに感心してしまいます。
そして、待合いスペースには村の特産物の和紙の見本帖が置いてあって、紙モノ好きにとっては堪りません、、というか持って帰りたいわコレ。

佐治から西へずっと行くと人形峠を経由して三朝温泉までいくことができますが、あまりに遠い道程なので、10キロ近く来た道を引き返して用瀬(もちがせ)の町内まで戻ります。

こちらの郵便局は23局目となる鷹狩簡易郵便局。
因美線の鷹狩駅から近いところにあり、昨年の11月に移転したばかりです。
局長さんがいうには前の局舎は西へ2軒隣の建物で、受託者は変更になっているとのこと。


ここから残り2時間を切ったのでガンガン攻めていくモードでいきますが、残念なことに、前半のルートは細かく計画していたのに鳥取県側のルートは無計画状態になっていて、ここから色々と混乱しながらの道中となります。



24局目 散岐郵便局
郵便局のすぐ隣には散岐小学校があり、桜の花びら散ってとても幻想的な光景でした。
郵便局の所在する地名は「佐貫」となっていますが、これは「さぬき」と読み、散岐は「さんき」
と読みます。どういう歴史のある使いわけなのかよくわかりませんが、かつてこの辺りは散岐村という村だったので郵便局はこれが元になっています。
局内に昔の局舎に掲げられていたという古い局名看板が飾られています。

25局目 釜口簡易郵便局
国道から集落内を通る古い道路に入っていくと住宅の並びに郵便局があります。
かなり民家そのものの外観で、入る前から興奮気味でしたが、入ってみるとお昼ご飯にチャーハンでも食べたのかタマネギを炒めたようなニオイがしていて、そのことが強く印象に残りました。




26局目 河原 (かわはら) 郵便局
ここから国道沿いに北上し、千代川 (せんだいがわ) を渡ると河原の町中に入りますが、かつては河原町という独立した自治体で、古くは城下町だったので、城跡の石垣も残っている情緒のある田舎町です。郵便局は去年に取集業務が廃止されているはずですが、依然として集配車が駐まっており、裏手には集配関係者がうろついていたので、詰所として今も使われているようでした。


 

河原から西方向の谷に入り、裏手に元集配局の名残のある因幡西郷郵便局、民家そのものの北村簡易郵便局などに寄ったあとは北の山を越えて、神戸 (かんど) 郵便局に抜けるというプランでしたが、地図をよく眺めてみると山越えをする道路が途中でプッツリと切れていることがわかりました。北村簡易郵便局の人にも確かめてみましたが、やはり神戸への通り抜けはできないようです。
しかたないので、河原まで引き返すことになりました。


30局目 国中簡易郵便局
因美線の河原駅の駅前にあります。
河原駅は河原の町中からだいぶ離れたところにあるのです。
外から見たときは先客がいるものだとばかり思っていましたが、中に入ってみると人影だと思っていたものは等身大のぬいぐるみ人形でした。


31局目 船岡郵便局
ここで残り15分ということになって、次にどの郵便局へ行くのかという状況でgoogle先生に問い合わせたところ、大伊簡易局までは11分、隼簡易郵便局までは3分で、隼局に寄ってから大伊に向かうと4時ギリギリじゃないかという予想がしたので、ここはじっと辛抱して大伊簡易局に向かうことにしました。


この日のラスト、大伊簡易郵便局
船岡から7キロ、所要時間11分ということでしたが、ほぼ一本道なので10分もかからずに到着。
なんとまだ15時50分過ぎくらいで着いてしまって拍子抜け。
しかし、この郵便局は山間の小盆地にポツンとあるような局なので、ここからどこへ向かうというわけにもいかずここで打ち止めということになりました。

2000年に一度移転していることになっていますが、局員の女性は赴任してまだ間もないらしくて、そんな過去はご存知ありませんでした。番地としてはほとんど変化していないので、局舎を母屋から分離したという程度のことかも知れません。

さてここで、この郵便局が本日の最終となりましたので、前夜に姫路の方で拝領してきたスピード違反金の払込書の処理をしてもらいました。赤い紙の中央にでっかく全国どこの郵便局でも払い込めますと書いてあるのにも関わらず、局員さんは県外のキップを受け取っていいのかどうかわかっていなくて、わさわざ電話で本部に問い合わせておりました。こんな山奥で違反金の払い込みする客なんていないんでしょう。こっちもバツが悪くて惨めな気分になってきたのでさっさと退散したかったのですが、郵便局を出たのは結局4時15分くらいになりました。



● おまけ

用瀬に戻るあたりの山里で撮影したブログヘッダー用画像。
結局ブログにうまく嵌め込めなくてtwitterの方に使いました。


(この撮影のために脚立をわざわざ積み込んできました)

撮影地の近くでニホンザルの群れが跋扈していて、撮影中も怖くてしょうがなかったです。


●通帳画像


今回はわりと宝のゴム印が多いです。



鷹巣の巣が旧字体風味になっています

左にあるよくわからないものは名物ツチノコ

左は土着行事の 「流し雛」 、右はこの辺の郵便局共通で使われてるマスコット 「因幡の白ウサギ」

左の物体は西郷地区で作られてる牛ノ戸焼の作品だと思います。

これはちょっとわかりにくい。
隼はの地区の名前ですが、このシルエットはスズキの「隼」というバイクです。
こんなのバイク乗りくらいしかわからないので、局員の中ににスズキ信者が潜んでいるんでしょう。




そして、今回一番よくわからなかったのがこの左側の飛び跳ねたパンダ状の物体

いろいろサーチした結果として、佐治にあるアストロパークのマスコットキャラクター
「キラットちゃん」 であることが判明いたしました。
http://www.tottori-guide.jp/characters/12469.html
【参考画像】キラットちゃん


●所要時間

走破距離 200.7km



おわり