2017年2月13日月曜日

石川県の廃止予定2局

金融庁の許可業者一覧にある郵便局銀行代理業者のページを久しぶりに覗いてみたところ、12月末現在のものに更新されており、改めて資料によく目を通してみると、新規認可された郵便局の中に、今はまだ直営になっている郵便局が2件ありました。


12月20日に認可された石川県の千路と黒島の2局については現在簡易局ではないので、これでこの2局の廃止・簡易局化が決定していることがわかります。
どちらもそんなに辺鄙な所にあるわけではないのでけっこう予想外ですね。

能登地区の郵便局はすべて回っているので この機会に出向くことはありませんが、簡易局になるともう一度行かなくてはならなくなります。


 

千路郵便局
羽咋市の町中から10分くらい田圃の中を走ると小さな集落の中にひっそりとあります。
南の田園地帯に横たわる邑知潟はもともとは巨大な湖沼だったのですが、干拓でどんどん小さくなって今はほとんど川のような姿になっています。
羽咋市街から七尾線に沿うようにして東へと続く平地は邑知潟断層帯によるズレの動きが作り上げた顕著な地溝帯となっています。
羽咋といえばUFOの街として有名で、図書館や駅前もちょっとしたスポットになっていますし、千里浜(ちりはま)海岸は車で走行できる砂浜という珍しいスポットになっています。

金融庁の例の資料では 千路簡易郵便局(仮) の住所は現在の局のある位置とは異なるので、写真にある局舎は使われなくなり、新たな建物で営業を開始するようです。





黒島郵便局
輪島市の西海岸、門前町と呼ばれていたエリアの海岸沿いにあります。
離島のような名称ですが、特に島嶼というわけではなく、ごく普通のひなびた漁村となっています。
2007年の能登半島地震の時には震源地のすぐ近であったため多大な被害を被りました。

ところで、黒島は江戸時代までは北前船の寄港地として相当繁盛していたらしく、付近の民家は立派な蔵を持っています。天領祭には豪華な曳山を繰り出するほか、蔵の中にしまってある当時の宝物を表に出して観光客で大いに賑わうとのこと。

こちらの郵便局は住所はそのままなので局舎は継続して使用する模様です。
しかし、まさかこの郵便局が格下げなんで思いませんでした。輪島市内は西保とか鵠巣とかもっと過疎っている郵便局があるのになんて思います。

これらの郵便局がいつ廃止になるのか今のところわかりませんが、能登半島の郵便局は印象深いところが多くて個人的な大好きなところです。景色もキレイだし、道路も整備されているので普通に局めぐりにおすすめの所ですよ。 (ただし冬の間、輪島は吹雪が吹き付けて過酷な世界になるので春まで待ちましょう)


追記: 両局の廃止・簡易局新設が発表されました。
どちらも3/31が最終日、簡易局は4/3より営業。
http://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/detail/index.php?id=3046
http://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/detail/index.php?id=3045


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