2016年12月24日土曜日

年末の計画と香川県の離島

年末年始、四国に出て行くところまでは決定していますが、年末休業の郵便局がルート上にあったりするとそのプランは中止になるので結構大変です。
徳島県はわりと年末大丈夫な簡易局が多いですが、高知方面に抜けようとすると沢谷簡易局が29日から5日まで休みだったりしてここのルートは無理で、室戸方面から抜けようとすると安芸市内の簡易局が年末休業という感じになってます。

愛媛は年末休業が多いので年末めぐるのは難しいところですが、香川県はわりと大丈夫とか、同じ四国でも地域によって休業の割合が違うのでよく調べてから出かけた方がよさそうです。

ということで、郵便局をまわる一環で香川県の離島へ渡るときの時刻表メモを記しておきます。

http://postal.kiramori.net/routemaker_map.php?id=10
地図をクリックするとマップを全体表示します!

◆ 大島
http://www.nhds.go.jp/~osima/shiptime.html
大島青松園という国立のハンセン病患者の療養施設がある島で、島へは国営の無料の連絡船が運航されている。ハンセン病施設関係者用の郵便局というと岡山県の木尾簡易局日出簡易局が思いつくがそれ以外にはあるだろうか。
【参考】 国立ハンセン病療養所一覧

大島にある千歳簡易局は今年の3月から一時閉鎖していたが11月より再開されている。

◇ 使用できる定期船ダイヤ
http://www.nhds.go.jp/~osima/timetable/H271109~.pdf
何本か使用可能な便の組み合わせは存在するが、島の滞在時間を最小限にとどめるのは朝のダイヤでいくのが望ましい。この島は療養所のほかに見るべきものはなさそうだ。
高松 9:10 ⇒ 大島 9:30 大島 10:30 ⇒ 高松 10:50
芸術祭会期中も特に増便はなかったらしい。逆に乗客が増えすぎて整理券のために半時間前から並ばないといけないなど渡航困難になるため、いくなら期間外の方がいいのではないか。
なお、郵便局の貯金窓口が15:00までのため第4便は使えない。第1便にしても、窓口が開くのが9:00ではなく10:00からとなっているので、渡ってすぐには訪局できない。


◆ 男木島・女木島
芸術祭などで有名になった2つの島。郵便局をまわるならどちらも一気に回ってしまわないといけない。夏になると増便がなされるが、これは高松と女木島の間だけであって、男木島をセットでとらえた場合、特に恩恵にはあずかれない。

◇ 使用できる定期船ダイヤ
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/2108.html
ダイヤとしては朝と昼過ぎの便を使う2つのパターンが考えられる。

高松 8:00 ⇒ 女木 8:20 女木 10:20 ⇒ 男木 10:40 男木 11:00 ⇒ 高松 11:40
高松 14:00 ⇒ 男木 14:40 男木 15:00 ⇒ 女木 15:20 女木 17:20 ⇒ 高松 17:40

朝の便は9:00からの時間が2時間40分、昼過ぎの便は16:00まで2時間のロスになるので、陸地での時間を有効活用したいのであれば昼過ぎの便を使うのがよいと思う。

この島への渡航の問題は、船ではなく高松での駐車場の問題であって、これがたいへん料金がかかることが予想される。(車でいかなければいいという選択肢もあるが、14:00まで高松市内をまわっているわけだから当然車で乗り込むことになる)
こちらのサイトに島へ渡航するための情報が書かれていて、駐車場のことまで出ている。
県営の駐車場は玉藻町駐車場が25分100円。4時間近くとめるので大層な出費だ。しかもこの駐車場は上限料金とかないのだから島で宿泊するなら大変なことになる。もっと離れたところに民間のコインパーキングがあって、もし空いていたなら1日450円くらいで駐められる。しかし港までは非常に遠くなる。また、芸術祭期間は駐車場が満杯になることもしばしばなので、行くなら時期を外した方が良い。



http://postal.kiramori.net/routemaker_map.php?id=10
地図をクリックするとマップを全体表示します!


◆ 本島
http://www.city.marugame.lg.jp/useful/timetable/ship/
本島は丸亀から渡る船と岡山の児島から渡る船がある。
児島 6:25 ⇒ 本島 6:55 本島 10:05 ⇒ 児島 10:35
丸亀 7:40 ⇒ 本島 8:15 本島 9:40 ⇒ 丸亀 10:10
岡山から渡る船は日中の便がないので、局めぐりに使えるのはこの1便だけ。
そして丸亀からのダイヤは 本数が多いもののやはり局めぐりに使えそうなのは朝の1便。
(丸亀12:10発は島での滞在時間が5分しかないので無理)


◆ 広島 (讃岐広島)
http://www.pref.kagawa.lg.jp/chiiki/seto-island/detail/hiroshima/
主力産業が採石業という島
瀬戸内芸術祭では香川県内の離島が多く参加しているが、この島は関連していない。
船は丸亀港から広島江の浦港行きのものと広島経由で手島(てしま)行きのものがある。
手島は簡易郵便局があるが2007年から閉鎖したままで再開のめどはたっていない。

◇ 使用できる定期船ダイヤ
http://bisan-ferry.jp/kouro.html


    1: 丸亀 9:25 ⇒ 江の浦 10:10 (フェリー) 江の浦10:45 ⇒ 丸亀 11:06 (客船)
    2: 丸亀 11:10 ⇒ 江の浦 11:32 (客船) 江の浦12:50 ⇒ 丸亀 13:35 (フェリー・木曜は13:00発)
    3: 丸亀 14:10 ⇒ 江の浦 14:31 (客船) 江の浦16:40 ⇒ 丸亀 17:01 (客船)
    4: 丸亀 15:00 ⇒ 江の浦 15:45 (フェリー) 江の浦16:40 ⇒ 丸亀 17:01 (客船)

これらのうち3に関しては、帰りの便が4と同じになるので除外してもいい。
フェリーと客船で運行時間が倍以上違ってくるが、配船の具合によるものでどうにもならない。
4の15:00発の船に乗って最後の訪問局にするのが一番ロスの時間が少なくなる。
フェリーはこちらの改善計画の資料によると昭和63年進水のオンボロ船を永らく運用していたらしいが今の船は平成23年進水のもの、それにしても丸亀から45分もかかるのは遅すぎる。


◆ 高見島
http://www.pref.kagawa.lg.jp/seisaku/seto-island/detail/takamishima/
とくに観光的な見所もない人口40人の平和な島。郵便局がなかったら知ることもなかったかもしれない。ここは田代島みたいに猫がいっぱいいる島なのでマニアには人気とか。
航路は笠岡諸島から多度津までの海域を横断している三洋汽船がやっているもののほかに、個人事業主レベルで運行している便があるらしいが、今回は見つけることができなかった。たしか一日2便くらいで郵便局めぐりには使えなさそうなものであった。

◇ 使用できる定期船ダイヤ
http://www.sanyo-kisen.com/company13.html

多度津 9:05 ⇒ 高見島 9:30 高見島 10:25 ⇒ 多度津 10:50
多度津 14:00 ⇒ 高見島 14:25 高見島 15:50 ⇒ 多度津16:15

時間からいうと朝の便の一択はないかと思ったが、瀬戸内芸術祭の秋期開催中は増便も出ていて、11時台の船が行き来することも可能であった。さらには本島から高見島までの臨時客船も出ていた。こちらの便は粟島までもつなぐ素晴らしい臨時便だが、実際にシーズン中は客が多くて辟易しそうだ。あと、2016年秋期に臨時で出たというだけで次回も同じように運航されるかどうかはわからない。しかし、行くなら伊吹島も含めて芸術祭に乗っかった方が良いと思う。

◆ 粟島
詫間の沖に浮かぶ小さな島。須田という集落から船が出ていて、本数がわりと多い。
http://www.city.mitoyo.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=595

須田 9:05 ⇒ 粟島 9:20 粟島 9:30 ⇒ 須田 9:45
須田 10:45 ⇒ 粟島 11:00 粟島 11:15 ⇒ 須田11:30
須田 12:35 ⇒ 粟島 12:50 粟島 14:30 ⇒ 須田 14:45
須田 15:05 ⇒ 粟島 15:20 粟島 17:05 ⇒ 須田17:20

朝の2便は島の滞在時間が短い。郵便局は港のそばにあるし問題はない。
この島には粟島郵便局の旧局舎を使った建物まるごとが作品になっている『漂流郵便局』があり、島に行くならこれを見に行かない手はないと思うが営業時間を見てみると第2・4土曜の13:00-16:00というかなり限定的なものとなっているので、少なくとも平日に行くことはない (もしかすると芸術祭期間は連日開いているかもしれない)


◆ 伊吹島
観音寺(かんおんじ)港の果てにぽつんと浮かぶ小島。
市営定期船が運航されている。
http://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/14/423.html
到着時刻が書かれていなくて少々やる気のないサイトだが、所要時間は25分なので自分で計算しろということらしい。しかし、時刻を調べてみると郵便局めぐりをする者に対してはかなり厳しいダイヤとなっていた。朝に伊吹を出る便が9:00発、観音寺からの第3便は16:05着というのはあまりに厳しい仕打ちではないのか。別に定期船が郵便局の営業時間に合わせないといけないという論理はないが、しかし、これはあまりに鬼畜な時刻設定ではないかと思った。
使える便は以下の一つに限られる。

観音寺 11:20 ⇒ 伊吹島 11:45 伊吹島13:30 ⇒ 観音寺 13:55
局めぐりの途中で入ってくるので時間調整が難しい。
いっそのこと第3便で行って、ATMで貯金してごまかすか。

しかし、芸術祭の期間にはどうやら臨時便があったらしい。
http://setouchi-artfest.jp/access/west.html
2016秋期開催では以下の如く増便を利用してまわることができた。

観音寺 9:45 ⇒ 伊吹島 10:10 伊吹島10:30 ⇒ 観音寺 10:55

よって、伊吹島を回るなら芸術祭のときをねらった方がいいのではないかと思う。
次に開催されるのは少なくとも3年後になると思うが・・・。

【参考】島めぐり×アート「瀬戸内国際芸術祭2016」が凄すぎる!
https://retrip.jp/articles/52233/





ここまで書いておいて、年末に香川に行くかどうかは現時点で未定。
本当は高知の方に行きたいし、大晦日は土佐の海岸で流木でも拾いながら非生産的な日々を過ごしたい。
しかし、本当にどこへ行くのかは当日の朝にならないとわからないくらいの自由な予定で旅に出ます。


郵便局マップに複数ルート検索追加しました。

前回の記事で、同名の郵便局のルート表示用ページを作成しましたが、これを流用して訪問局の行動計画用に地図を表示するツールでもできるんじゃないかと思い立ち、本日ようやく公開することができました。

当初は2、3日で完成すると思っていたのですが、実際に作っていくとgooglemapに思わぬ制限がついていまして、ルート検索で経由地に指定する地点の数が8個までで、これ以上になるとどうしても検索してくれなるという、ちょっと困った仕様にぶつかりました。
いろいろ調べてみるとルート検索は一度に10回までは実行できるので、10局以上あったら9局分で一回検索かけて、残りを再度検索という風に分割していけば91くらいまで行けるというようなことが書いてありました。
http://qiita.com/nissuk/items/7e0225ae3764d9f1bef7

ということで、いろいろ難儀して今のところ46局まで登録して検索できるようになっています。
あと、今回のアップデートにあわせてマーカーアイコンの色を赤色から黄色を基本のものにしました。

では、肝心の実行画面なのですが、この機能は既存の郵便局マップに組み込んでいますので、いつもどおり郵便局マップを表示させます。
http://postal.kiramori.net/areamap_main.php?nl=33.545343324796&el=134.29488064389&maptype=c




今回のアップデートで通常の郵便局マップのマーカーアイコンを赤色から黄色に変更しています。
まず、始点となる郵便局のアイコンをクリックして吹き出しを出します。




吹き出しの右下に「ルート検索に追加」のリンクがあるので、これをクリックすると一覧が表れて郵便局名が一覧に追加されます。
あとは同じようにして訪問予定の郵便局などを次々と登録していけばいいです。





郵便局を一通り登録してみました。
ここまできたらリスト右下の 「ルート検索実行」 をクリックします。



別ウインドウが開いてルートが表示されて完成。
このページを「お気に入り」あたりに追加しておけばいつでも呼び出せるので、お出かけ前に訪問予定の局を登録しておいて、現地で呼び出してみると使えるんじゃないかと思います。
 ⇒ 完成した地図を表示


あと、郵便局マップの使い方の記事も画像を入れ替えして、ルート検索の件も追加しましたので参考にしてください。

2016年12月10日土曜日

同じ名前の郵便局


郵便局に関するいろいろなリストのコーナーに「同じ名前の郵便局」に関する一覧追加しました。

◆ 同じ名前の郵便局 (表記が同じもの)
◆ 同じ名前の郵便局 (よみがなが同じもの)
◆ 同じ名前の郵便局のうち距離の近いもの

国内の郵便局のうち、一番組み合わせが多い名前は何なのかというのが急に気になったので、とりあえず作ってみました。
調べてみるまでの予想としては 「上野」 「山田」 あたりが多いんじゃないかと思っていましたが、実際に調べてみるとなんと 「吉野」 が最多の12局でした。

それにひきつづいて 大島 (11局) 、加茂 (10局)、大和 (10局)、池田 (10局)、清水 (10局)となっています。上野・山田はともに8局で、わりと多い方ですが上位が2桁もあるので全く歯が立ちません。

局名としての漢字表記は同一でも読みがながバラバラなケースが多く、清水には「しみず」、「きよみず」、「せいずい」の3パターンがあります。けれども吉野をはじめとした上位5局は読みがなも一致していていました。
補足として読みがなで一致している郵便局の一覧も作成していますが、こちらの方で一位になったのは 「あさひ」 で全17局、表記では4パターンあります。
以下、みわ(14)、 やまと(13)、よしの(13) という具合に続きます。なんだか人の名前みたいです。

では、同名の郵便局の一覧ができあがったところで、これらのうち距離が最も近いのはどれなのかということが気になってきます。
こちらの表では2局間の距離を計算して、一定の数値を下回るものを一覧にしています。
表を見る限り、一番近いのはまたしても吉野郵便局で、青梅市と相模原市にある郵便局どうしがどうやら近いということがわかります。
しかし、これはあくまで緯度経度をもとに算出した直線距離にすぎず、実際にこれらの郵便局を訪問するとなると走行距離と所要時間はもっと変化してくるはず・・・ということで、さっきの表に苦労してルート検索結果を表示する機能を追加しました。

そして、実走距離と所要時間を入力してみた結果がこちら。



一位の吉野郵便局のペアは変化なくて、首都圏中央連絡道を駆使して行動すれば44分でつくという結果がでました。
一方、2位の大河内(山梨・静岡)はというと、静岡の大河内郵便局がかなり奥まったところにあるせいで、1時間21分もかかってしまうため、リストから外れてしまいました。




そのほかにこの表にあらわれた各郵便局の組み合わせについては、わりと手軽に訪問できるので、通帳を同名の郵便局のハンコで並べてみたいという人は挑戦してみてもいいかもしれません。
(注: 丹波郵便局の兵庫の方は貯金扱ってません)

さて、ここで2局間の距離についてはわかりましたが、3局以上の縦走距離が最短なのはどれなのかというお話になります。
実は3点以上のポイントを通過する最短ルートの算出というのは2点のそれとは違ってたいへん難しくなってきます。特に5点以上のものになるとパターンが多すぎて手に負えなくなるはずです。
私は数学的な話には弱いので、ここでは計算で求めるのは止めて、同名の組み合わせが多い順から 地図に位置をプロットしたものを観察して可能性の高いものを抽出することにしました。

まず、4局を縦走する場合の組み合わせについて、7時間以内に訪問可能であるものがいくつかありました。


吉野 (徳島⇒香川⇒広島⇒岡山)  376.729km  5時間35分

大和 (茨城⇒神奈川⇒東京⇒山梨) 306.536km 5時間15分

小田 (島根⇒広島⇒岡山⇒香川) 364.076km 5時間20分

池田 (福井⇒岐阜⇒大阪⇒和歌山) 378.609km 5時間48分

大野 (徳島⇒香川⇒岡山⇒広島) 535.12km 6時間59分

上野 (千葉⇒東京⇒山梨⇒静岡)  290.62km 4時間53分

本郷 (兵庫⇒岡山⇒広島⇒山口)  477.487km 6時間51分

中野 (福島⇒群馬⇒東京⇒茨城) 379.286km 5時間44分

加茂 (島根⇒広島⇒愛媛⇒高知) 343.49km 6時間


大和、上野、中里は首都圏を中心に動き回るコースで、高速道路をうまく使って訪問することができるお手軽コース。中野は唯一の東北地方を巻き込んだコース。東北地区は地名の個性が強いのか、同名の郵便局としてもリストアップされにくい傾向がありますが、高速道の整備がよくないので、この手のスピードランには向いていません。
一方、中山間部に高速道が縦貫している中国地方や四国地方は回りやすい傾向があり、小田、吉野、大野、本郷、加茂といったコースが見いだせます。
本郷については隣接する都道府県に連続で4局あるというのが凄いですね。槓ができますね。

さて、ここまで4局のコースを見てきたのですが、5局はどうなるのかが気になる方もおられると思います。結論から言いますと5局を訪問できるコースは見いだせませんでした。

上記の4局コースにプラスアルファとしてもう一局を組み込むとどうなるかという想定をもとに考えたコースは以下の2つ。




加茂 (島根⇒岡山⇒広島⇒愛媛⇒高知) 527.842km 8時間17分
加茂 (岡山⇒島根⇒広島⇒愛媛⇒高知) 508.122km 8時間14分

島根を始点にするより岡山を始点にした方が3分だけ早いのですが、どちらのコースにしても7時間以内に収まりません。





上野 (千葉⇒東京⇒山梨⇒静岡⇒三重) 578.768km 8時間33分


静岡の富士宮市から三重の伊賀市にいくのに3時間40分という見積もりがはたして正しいのか、時間帯によってはもっとかかるんじゃないか?と思いましたが、ほぼ高速道でいけるので比較的楽かも知れません。最後を三重ではなくて新潟にする方法もありますが、そちらの方が30分近く余計にかかります。

以上の2つが最終候補として残りましたがどうでしょうか?
ここはあくまでもgoogle先生から回答を得た情報をもとに結論づけているだけなので、実際に走ってみなければ分からない、俺ならもっと短いタイムで攻められるという方もいらっしゃると思います。

一日に5つの同じ名前の郵便局のハンコを通帳に並べるというただそれだけのためだけに、命をかけて臨むという覚悟があるという意識の高い方のために、タイムを削り取るための考察をもう少ししてみました。

たとえば加茂コースでいえば岡山⇒島根⇒広島と、島根⇒岡山⇒広島の2つで概算時間は変化ありませんでしたが、経路に選択する高速道路の規格に差があります。
まず、島根県雲南市⇒広島県福山市 (約2時間) の移動には松江自動車道・尾道自動車道を使いますが、これはかなり長い距離にわたって対面通行区間になっていて、最高時速は70km/h。無料区間が長くて非常に便利な道路なのですが、無料であるために走行はきわめてスローとなり、追い越しで距離を稼ぐことができません。
一方、岡山県津山市⇒広島県福山市 (こちらもだいたい2時間) については岡山自動車道の北端20kmくらいの区間を除いて追い越し車線がほぼ整備されているので、距離を稼ぐことができるでしょう。

上野コースについては、むしろこちらは首都圏の渋滞に巻き込まれる可能性が高いので、予定時間よりもかかるような気がします。新東名をメーター振り切って爆走したとしても東名阪に入って猛烈な渋滞に飛び込むと余裕でタイムオーバーになると思います。


2016年12月5日月曜日

追加コンテンツと近況

長らくブログの更新をさぼってしまいました。
メインサイトの方は毎週ごとに改廃情報を反映したりしているので、ぼちぼち更新されているのですが、こちらの方はというと、ブログの記事で使用するための地図やルートデータを登録するツールをこつこつと作っている状況です。
あとしばらくしたら完成すると思いますが、それまでのちょっとした時間稼ぎに新しい一覧を作ってみました。

最端の郵便局

特にどうという情報ではないですが、意外と都道府県ごとの最端局は知らなかったりするので、意識して回ってみるのも面白いんじゃないでしょうか。


あいかわらずサイト内の表示ミスやデータの修正やらをやっています。
上記リストのほかに、最近の改廃情報をマップに落とし込んだやつも追加されています。
これもしばらく公開してみて、不具合があったので直しました。こんなことばかりやっているのでブログまで手が回ってないんですね。

前に廃止になる簡易郵便局が告示に出るに当たってよみがなが思ったのより違ってたという件、紹介しましたが、12月1日に廃止になった南浦簡易郵便局は、よく見てみたら 「なんぼ」 じゃなくて 「なんぽ」 と書かれていました。
これも郵便局名録だと 「なんぼ」 になっているのですが、地名としては字地名という小規模な地名なので、地名本来のよみがなは調べることができませんでした。
とりあえず以前の記事の読みがなも含めて、データの修正をしました。
  


あとは、以前からずっと撮りためていた写真が入っていたハードディスクが残念なことに寿命に達して壊れてしまいました。大事なものはCドライブではなくて別のHDに保存していたのですが、このHDは前のPCからそのまま引き継いだもので、実に6年間、稼働日数1400日以上になっていて、2ヵ月前くらいから怪しげな音を出していたのでそろそろ買い換えと思っていたところ、突然に動かなくなってしまいました。

ここに保存していたデータはだいたい15年前くらいからのデータで、写真は10万枚近くなります。
郵便局に関する写真はウェブサーバー上に残り、ポストの画像もpostmapにアップロードした5万枚近いデータが無事なのでこれは何とかなりましたが、問題はそれ以外に撮っていた写真のことで、日本各地の旅先で撮ったスナップ写真の多くがすべて再起不能になりました。

辛うじてipadに入れていた画像と、前のPCのHDから2010年以前のデータを掘り起こしましたが、あとは完全に諦めるしかなく、ここ6年くらいの記憶の一部が吹っ飛んでしまい大変ショックです。
皆様におかれましても、HDからボソボソと音がするとか、5年以上も使ってるというような状態なら、面倒くさいと思わず、すぐに買い換えましょう。
いまは4TBのHDでも1万円切ってます。これが6年前に買った1TBのHDとほぼ同額なんだから、こんなことならさっさと買い換えて容量を増やしていけば良かったと後悔しました。
壊れるまで使おうという貧乏性はいつまで経っても直らないみたいです。

最近の2ヵ月分の写真はCドライブにあったのでなんとかなりそうです。

2016年11月16日水曜日

長期閉鎖簡易局の廃止


開局情報では今年の12月1日付けで廃止する長期閉鎖局の情報が載っています。
ここのところ4ヵ月連続で断続的に廃止が発表されているので、すっかり恒例になったような感じですが、過去の動向を見てみると2014年頃からぼちぼち行われつつも、今年はとくに廃止の数も多くなってきて、いよいよ長期閉鎖局の片付けに本格的に着手したなという感じがします。

郵便局を回るときに地域ごとに全部回っていくというスタイルをとっているので、そのエリア内に一時閉鎖局があったりすると、そこが再開になったときに孤島みたいにポツンと残ってしまうと言う事態になるので、計画するときはこれらの局を巻き込まないようなルートを考慮するのがけっこう大変になっています。

そんなこんなで、個人的には長いこと閉鎖されてて再開のめどのたたない簡易郵便局というのはどんどん廃止してほしいと願っているのですが、さて、ここでは今回廃止対象になった簡易郵便局というのがどのぐらい放置されていたのか、長期閉鎖の上位から並べてみたのがこちら。

 
鳥取県の国分寺簡易局(12年物)を筆頭に、安城赤松簡易(10年)、佐波(さば)簡易(9年)、南浦(なんぽ)簡易(9年)という錚々たるメンツが対象になっているのですが、では今回に対象にならなかった三島千枚原簡易青野簡易三谷簡易などはどういう状況なんでしょうか・・・。

ここ最近の廃止例を見てみるとだいたいは9年を過ぎた大物が大半なので、長いものが順に廃止していく方針なのはわかりますが、たとえば北海道芽室町にある9年越しの祥栄簡易などは今だに経営者を絶賛募集中であるので、この程度のものでもまだ諦めずに後継者を捜しているのは凄いと思います。

そこで、過去の同様のタイプの廃止局はどれくらい寝かされてから廃止されたのかについて調べてみました。


2014年からの廃止をみてみると、だいたい7年以上のものが対象のようです。
一つだけ飛び抜けて長い期間の益丸簡易局(22年!)というものがあるのですが、これがなぜ今まで廃止されていなかったのか謎のままです。阿蘇山頂郵便局みたいに廃止していたと思いこんでいたら台帳の整理の時に廃止されてなかったことが判明したとかいう驚きの事情でもあるんでしょうか。

あと、 かなり長い期間閉鎖になっていたと思っていた尾八重(おはえ)簡易局よりも、先日とりあげた大内簡易局の方が長かったというのが意外でした。
尾八重簡易局は再開したらぜひ訪問してみたいと思っていましたが、こんな僻地で開業しようという人はとうとう現れなかったようです。



御薗長屋簡易局については1年ちょっとで廃止となっていますが、これは近くに直営局が開局するから早々に店じまいさせた感じですね。


それでは、再開を果たした簡易郵便局のなかでもっとも長く閉鎖していた郵便局はどれなのかということで、リストアップしてみた結果がこちら。
 


驚いたことに2014年に再開した笠岡今立簡易局は11年越しの再開を果たしていました。

ほかにも菰野潤田(こものうるだ)簡易局久瀬小津(くぜおづ)簡易湯谷(ゆや)簡易の東海地区3局は9年もかかって再開しています。
現在も多くの閉鎖局を抱えている東海管内ですが、9年を越えても再開せずに終わるというわけではないということがわかったので、ひょっとすると最初に掲げたリストの上位の局も再開する可能性がないとも言い切れないということがわかりました。

最後にですが、これらのリストをまとめていてなんとなくわかったことをまとめておきます。

・東北地区の簡易郵便局は閉鎖しても3年以内には再開になる確率が高い (なので、局めぐりの計画をするときはよく考慮に入れておく)

・九州地区の閉鎖局は尾八重簡易を廃止したことで、長期閉鎖しているものは無くなった。

・東海と四国地区は閉鎖したまま放置しているものが多い。
 これは農協受託の簡易局が、民営化した時期に大量に閉鎖してしまったことも関係する。

結局のところ、廃止にできるか否かは地元への了解が得られたかどうかではないかと思います。廃止に先立って、地元の住民や有力者に話をつけて納得してもらうというプロセスが裏でなされていると思うので、そこで話がまとまらないとずっと閉鎖したまま残ることになると思います。

http://postal.kiramori.net/view_closed_span_report.php

2016年11月14日月曜日

名古屋駅近辺の郵便局を回る

10月の終わりに、久々に名古屋駅近辺に出向く機会があったので駅周りの郵便局をまわってきました。

 

以前は役所風の堅くて暗い建物だった名古屋中央局はガラス張りのモダンな建物に変身。
郵便窓口と貯金窓口は空間が隔てられていて、貯金の方は郵便局というよりも銀行みたいな空間になっています。朝早くに行きましたが、それほどお客さんはいなかったです。

ここの局所コードはいちおう 21800 ということになっていますが、貯金通帳に印字されたコードは 21125 で、これは名古屋西郵便局と同じということになります。
2015年12月7日に改称するまでは名古屋西郵便局の分室だったので その状態をひきずっているようですが、いろいろとややこしいので、うちでは 21800 ということにして登録しています。

この局の改称を機会に、名古屋中央が名古屋西に改称して名古屋中央局 の名前をこちらに譲り渡したみたいな格好になったので、改めて再訪というかたちで貯金いたしました。
いずれ名古屋西郵便局の方も再訪したいですね。



こちらは名古屋柳橋郵便局。
名古屋中央郵便局が移転するまでここが駅前分室として稼働していました。
ちなみに私が駅前分室で貯金した時は名古屋中央郵便局の旧局舎がまだあった頃のことで、 2012年にここへ移転してから2015年の新局舎落成までの短期間、ここに駅前分室があったようです。(実際にここが駅前分室だった頃に来てないので当時の写真はありません)


こちらは名古屋柳橋郵便局から100Mほど離れたところにあった柳橋分室の建物です。
2012年10月9日に駅前分室に統合という形で廃止になりました。
以前の働いていた職場からは近かったのでよく利用していましたが、あるのが当たり前と思っていたので写真に撮るのを忘れていました。

それで、今回その跡を確かめようとしたのですが・・・
以前は写真中央のあたりにビルへの入口があって、入った空間の右手奥くらいに分室の小部屋があったはずなんですが、なんと、ビルへの入口自体が見つかりません。

はんこ屋さんとブティックへの直接の入口みたいなのはありますが、ビルそのものへの入口が見つからず、はんこ屋の入口を無理やり通ってビルへ進入できるような構造ですが、通り抜け禁止と書いてあったので、ついに奥部へ進入する経路はわからずじまいでした。

当時の分室を思い出す限り、かなり狭苦しい局内で、入口脇に3号ポストか何かを改造して作ったような特殊なポストがありました。
http://www3.postmap.org/map/797074

あと、ここから南へ100Mくらい行ったところにむかし速達用の青いポストが残っていましたが、今回は見に行くのを忘れてしまいました。
このタイプは赤く塗り替えられて使用されているポストはいくらか存在しますが、青いままで現存しているとなると東海地区唯一となるポストです。

いまでも存在しているとの報告があるので、名古屋に来た際は一度見にいく価値がありますよ!
http://www3.postmap.org/map/55514


最後に10月を最後に廃止となったタワーズ内分室へ行きました。

「タワーズ内分室」 というもののほかに 「タワーズ内郵便局」 というものが以前は存在していて、大変ややこしい存在でしたが、タワーズ内郵便局の方が早々に名古屋駅を飛び出して、さきほど紹介した名古屋柳橋郵便局へと移転改称したので、最後はこのタワーズ内分室だけ残りました。
しかしこの分室も10月末で廃止の運命。

この分室は貯金を扱っていないのでわざわざ訪れてみることはなかったのですが、廃止になる前に一度撮影をしてみたかったので、タワーズビルの15階まであがりました。

このビルには12階まで各階をすっとばしてあがっていくエレベータがあって、エレベータに乗り込むとあっという間に15階まであがってしまいます。

分室は15階の奥の方にあるのですが、ATMコーナーはここから少し離れたところに単独でありました。



張り紙によると、分室だけではなくATMコーナーも無くなるようです。
これからは1階のATMコーナーを使うようにと案内してありました。
郵便に関しては名古屋中央郵便局がすぐ隣にあるわけですが、実際にここから行こうとすると地味に距離と時間がかかるので、ここのビルのテナントの人は大変ですね。




最後に15階からの眺めを。

こうして見てみると、駅前には高層ビルが何本か立っていますが、その背後は平坦な市街地が続いているのがよくわかります。
名古屋の駅の周辺は住宅地も多くて、ほんとに都会っぽいのは一部だけという感じで、しかも人は地下街を潜行しているので、街路を歩く人影もとても少ないです。

とりあえず、名古屋駅まわりの郵便局は押さえたので、あとは郊外の局さえ回れば名古屋市完訪となりますが、いつになることやら。

2016年11月2日水曜日

コンビニポストデータ更新

コンビニポストのデータを半月ぶりに更新しました。
今回やたらと「ローソン LTF○○」という名前の店舗が開店してるなぁと思ったら、千葉周辺のスリーエフとローソンが業務提携して店舗をリニューアルしたんですね。

● ローソンとスリーエフが業務提携 千葉・埼玉に「ローソン・スリーエフ」5店舗が9月オープン
● ローソン・スリーエフ始動の背後に迫る危機

上記の記事を見ているとスリーエフがコンビニ競争の仁義なき戦いに敗れて、赤字つづきでやばいのでローソンに縋るように業務提携した様子がうかがえます。
そういえば昔通っていた大学の前にもスリーエフがありましたが久しぶりに行ってみたら潰れていました。大学前のコンビニで潰れるって相当ですね。

ちなみにスリーエフは神奈川県のイメージ強いですが高知県にも何店舗かあります。 

廃止されてわかった郵便局の本当の「よみがな」

郵便局サイトの開局情報には連日、廃止となる郵便局の情報が出てきていますが、その中で気になるものが2件あったので、きちんと問い合わせしてみましたというお話。

郵便局には正式な「よみがな」があって、それらのほとんどは公式サイトを見ればわかることなのですが、随分むかしから一時閉鎖になっている郵便局や、廃止された郵便局については正式な「よみがな」が判然としなものも実は存在します。

大内簡易郵便局 (岡山県岡山市 11/1 廃止)
中洲簡易郵便局 (愛知県南知多町 10/1 廃止)

上記2件の告示内容を見てみると局の「よみがな」がそれぞれ「おおち」、「なかず」となっているのですが、もともと自分が把握していた「おおうち」、「なかす」のよみと違うのでもしかすると間違いなのではと思い、いつもお世話になっている問い合わせセンターに質問をしてみました。その結果、このよみがなで正しいという回答をもらいました。

それで、慌てて自分の登録データを修正したのですが、こういうのって実はほかにもあるんじゃないかと不安になっている所です。

大内簡易局については、私が持っている 『全国郵便局名録2000』 によればきちんと「おおち」になっていました。さらに郵便番号検索で「瀬戸町大内」を調べても「セトチョウオオチ」なので、もともと地名からしてそういう「よみがな」で通っているようです。
今まで何度も通過している場所なんですが、そういうよみだったとは知らなかった・・・。

では中洲簡易局はどうかというと、前出の 『全国郵便局名録2000』によると「なかす」となっています。南知多町の行政地名としては「中洲」は見あたらないので、集落名として通用しているものだと思われ、郵便局の付近には中洲漁港とか中洲神社があります。
 結局、地名そのものが「なかず」と言うのかどうかは現地で聞き込んでみないとはっきりしてことはわからないですね。ちなみに 『全国郵便局名録2000』 では漢字表記が 「中州」 になってしまっています。新しい版では修正されているとは思いますが。

● 大内簡易郵便局


岡山県の東部にあった簡易郵便局。
もともとは県道沿いにある農協が受託していたが2002年閉鎖。そのあとすぐに写真にある建物に移転・再開し、貯金の取扱は2002年の11月からはじめられています。ところが、2004年にははやくも閉鎖となってしまい、今の今まで再開されることもなく廃止が決まりました。
よって、この郵便局で貯金が行えたのは2002年11月から 2004年5月までのわずかの期間だけだったということになります。
現在はリサイクル業者の事務所になっていますが、ポストは健在。
郵便局があった当時このリサイクル業者が受託していたのかについてはよくわかりません。

ちなみに貯金の取扱期間が1年ちょっとしかなかった古川数河簡易郵便局というのもありますが、こちらの廃止も時間の問題ではないかと思います。

●中洲簡易郵便局


愛知県の知多半島の先端近く、漁港のそばの通りにあった簡易郵便局。建物は一目見た感じでは郵便局には見えませんが、現役当時からほぼこの面構えでやっていたようです。⇒【参考】

知多半島の簡易郵便局は民家そのものの見た目の、趣深い郵便局が多かったのですが、それらも近年に廃止になったり閉鎖しているものが多くて残念です。

2016年11月1日火曜日

はじめに

先週辺りから本体サイトの方はぼちぼちと公開しておりましたが、11月1日で切りが良いので本日よりブログを開設します。
ここでは郵便局に関することだけではなく、制作者が興味のあること全般にわたって記事を作成していきますが、最新ではない内容のものも追加していくため、あらかじめご承知おきください。