開局情報では今年の12月1日付けで廃止する長期閉鎖局の情報が載っています。
ここのところ4ヵ月連続で断続的に廃止が発表されているので、すっかり恒例になったような感じですが、過去の動向を見てみると2014年頃からぼちぼち行われつつも、今年はとくに廃止の数も多くなってきて、いよいよ長期閉鎖局の片付けに本格的に着手したなという感じがします。
郵便局を回るときに地域ごとに全部回っていくというスタイルをとっているので、そのエリア内に一時閉鎖局があったりすると、そこが再開になったときに孤島みたいにポツンと残ってしまうと言う事態になるので、計画するときはこれらの局を巻き込まないようなルートを考慮するのがけっこう大変になっています。
そんなこんなで、個人的には長いこと閉鎖されてて再開のめどのたたない簡易郵便局というのはどんどん廃止してほしいと願っているのですが、さて、ここでは今回廃止対象になった簡易郵便局というのがどのぐらい放置されていたのか、長期閉鎖の上位から並べてみたのがこちら。
鳥取県の国分寺簡易局(12年物)を筆頭に、安城赤松簡易(10年)、佐波(さば)簡易(9年)、南浦(なんぽ)簡易(9年)という錚々たるメンツが対象になっているのですが、では今回に対象にならなかった三島千枚原簡易や青野簡易、三谷簡易などはどういう状況なんでしょうか・・・。
ここ最近の廃止例を見てみるとだいたいは9年を過ぎた大物が大半なので、長いものが順に廃止していく方針なのはわかりますが、たとえば北海道芽室町にある9年越しの祥栄簡易などは今だに経営者を絶賛募集中であるので、この程度のものでもまだ諦めずに後継者を捜しているのは凄いと思います。
そこで、過去の同様のタイプの廃止局はどれくらい寝かされてから廃止されたのかについて調べてみました。
2014年からの廃止をみてみると、だいたい7年以上のものが対象のようです。
一つだけ飛び抜けて長い期間の益丸簡易局(22年!)というものがあるのですが、これがなぜ今まで廃止されていなかったのか謎のままです。阿蘇山頂郵便局みたいに廃止していたと思いこんでいたら台帳の整理の時に廃止されてなかったことが判明したとかいう驚きの事情でもあるんでしょうか。
あと、 かなり長い期間閉鎖になっていたと思っていた尾八重(おはえ)簡易局よりも、先日とりあげた大内簡易局の方が長かったというのが意外でした。
尾八重簡易局は再開したらぜひ訪問してみたいと思っていましたが、こんな僻地で開業しようという人はとうとう現れなかったようです。
御薗長屋簡易局については1年ちょっとで廃止となっていますが、これは近くに直営局が開局するから早々に店じまいさせた感じですね。
それでは、再開を果たした簡易郵便局のなかでもっとも長く閉鎖していた郵便局はどれなのかということで、リストアップしてみた結果がこちら。
驚いたことに2014年に再開した笠岡今立簡易局は11年越しの再開を果たしていました。
ほかにも菰野潤田(こものうるだ)簡易局、久瀬小津(くぜおづ)簡易、湯谷(ゆや)簡易の東海地区3局は9年もかかって再開しています。
現在も多くの閉鎖局を抱えている東海管内ですが、9年を越えても再開せずに終わるというわけではないということがわかったので、ひょっとすると最初に掲げたリストの上位の局も再開する可能性がないとも言い切れないということがわかりました。
最後にですが、これらのリストをまとめていてなんとなくわかったことをまとめておきます。
・東北地区の簡易郵便局は閉鎖しても3年以内には再開になる確率が高い (なので、局めぐりの計画をするときはよく考慮に入れておく)
・九州地区の閉鎖局は尾八重簡易を廃止したことで、長期閉鎖しているものは無くなった。
・東海と四国地区は閉鎖したまま放置しているものが多い。
これは農協受託の簡易局が、民営化した時期に大量に閉鎖してしまったことも関係する。
結局のところ、廃止にできるか否かは地元への了解が得られたかどうかではないかと思います。廃止に先立って、地元の住民や有力者に話をつけて納得してもらうというプロセスが裏でなされていると思うので、そこで話がまとまらないとずっと閉鎖したまま残ることになると思います。
http://postal.kiramori.net/view_closed_span_report.php
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