2016年12月10日土曜日

同じ名前の郵便局


郵便局に関するいろいろなリストのコーナーに「同じ名前の郵便局」に関する一覧追加しました。

◆ 同じ名前の郵便局 (表記が同じもの)
◆ 同じ名前の郵便局 (よみがなが同じもの)
◆ 同じ名前の郵便局のうち距離の近いもの

国内の郵便局のうち、一番組み合わせが多い名前は何なのかというのが急に気になったので、とりあえず作ってみました。
調べてみるまでの予想としては 「上野」 「山田」 あたりが多いんじゃないかと思っていましたが、実際に調べてみるとなんと 「吉野」 が最多の12局でした。

それにひきつづいて 大島 (11局) 、加茂 (10局)、大和 (10局)、池田 (10局)、清水 (10局)となっています。上野・山田はともに8局で、わりと多い方ですが上位が2桁もあるので全く歯が立ちません。

局名としての漢字表記は同一でも読みがながバラバラなケースが多く、清水には「しみず」、「きよみず」、「せいずい」の3パターンがあります。けれども吉野をはじめとした上位5局は読みがなも一致していていました。
補足として読みがなで一致している郵便局の一覧も作成していますが、こちらの方で一位になったのは 「あさひ」 で全17局、表記では4パターンあります。
以下、みわ(14)、 やまと(13)、よしの(13) という具合に続きます。なんだか人の名前みたいです。

では、同名の郵便局の一覧ができあがったところで、これらのうち距離が最も近いのはどれなのかということが気になってきます。
こちらの表では2局間の距離を計算して、一定の数値を下回るものを一覧にしています。
表を見る限り、一番近いのはまたしても吉野郵便局で、青梅市と相模原市にある郵便局どうしがどうやら近いということがわかります。
しかし、これはあくまで緯度経度をもとに算出した直線距離にすぎず、実際にこれらの郵便局を訪問するとなると走行距離と所要時間はもっと変化してくるはず・・・ということで、さっきの表に苦労してルート検索結果を表示する機能を追加しました。

そして、実走距離と所要時間を入力してみた結果がこちら。



一位の吉野郵便局のペアは変化なくて、首都圏中央連絡道を駆使して行動すれば44分でつくという結果がでました。
一方、2位の大河内(山梨・静岡)はというと、静岡の大河内郵便局がかなり奥まったところにあるせいで、1時間21分もかかってしまうため、リストから外れてしまいました。




そのほかにこの表にあらわれた各郵便局の組み合わせについては、わりと手軽に訪問できるので、通帳を同名の郵便局のハンコで並べてみたいという人は挑戦してみてもいいかもしれません。
(注: 丹波郵便局の兵庫の方は貯金扱ってません)

さて、ここで2局間の距離についてはわかりましたが、3局以上の縦走距離が最短なのはどれなのかというお話になります。
実は3点以上のポイントを通過する最短ルートの算出というのは2点のそれとは違ってたいへん難しくなってきます。特に5点以上のものになるとパターンが多すぎて手に負えなくなるはずです。
私は数学的な話には弱いので、ここでは計算で求めるのは止めて、同名の組み合わせが多い順から 地図に位置をプロットしたものを観察して可能性の高いものを抽出することにしました。

まず、4局を縦走する場合の組み合わせについて、7時間以内に訪問可能であるものがいくつかありました。


吉野 (徳島⇒香川⇒広島⇒岡山)  376.729km  5時間35分

大和 (茨城⇒神奈川⇒東京⇒山梨) 306.536km 5時間15分

小田 (島根⇒広島⇒岡山⇒香川) 364.076km 5時間20分

池田 (福井⇒岐阜⇒大阪⇒和歌山) 378.609km 5時間48分

大野 (徳島⇒香川⇒岡山⇒広島) 535.12km 6時間59分

上野 (千葉⇒東京⇒山梨⇒静岡)  290.62km 4時間53分

本郷 (兵庫⇒岡山⇒広島⇒山口)  477.487km 6時間51分

中野 (福島⇒群馬⇒東京⇒茨城) 379.286km 5時間44分

加茂 (島根⇒広島⇒愛媛⇒高知) 343.49km 6時間


大和、上野、中里は首都圏を中心に動き回るコースで、高速道路をうまく使って訪問することができるお手軽コース。中野は唯一の東北地方を巻き込んだコース。東北地区は地名の個性が強いのか、同名の郵便局としてもリストアップされにくい傾向がありますが、高速道の整備がよくないので、この手のスピードランには向いていません。
一方、中山間部に高速道が縦貫している中国地方や四国地方は回りやすい傾向があり、小田、吉野、大野、本郷、加茂といったコースが見いだせます。
本郷については隣接する都道府県に連続で4局あるというのが凄いですね。槓ができますね。

さて、ここまで4局のコースを見てきたのですが、5局はどうなるのかが気になる方もおられると思います。結論から言いますと5局を訪問できるコースは見いだせませんでした。

上記の4局コースにプラスアルファとしてもう一局を組み込むとどうなるかという想定をもとに考えたコースは以下の2つ。




加茂 (島根⇒岡山⇒広島⇒愛媛⇒高知) 527.842km 8時間17分
加茂 (岡山⇒島根⇒広島⇒愛媛⇒高知) 508.122km 8時間14分

島根を始点にするより岡山を始点にした方が3分だけ早いのですが、どちらのコースにしても7時間以内に収まりません。





上野 (千葉⇒東京⇒山梨⇒静岡⇒三重) 578.768km 8時間33分


静岡の富士宮市から三重の伊賀市にいくのに3時間40分という見積もりがはたして正しいのか、時間帯によってはもっとかかるんじゃないか?と思いましたが、ほぼ高速道でいけるので比較的楽かも知れません。最後を三重ではなくて新潟にする方法もありますが、そちらの方が30分近く余計にかかります。

以上の2つが最終候補として残りましたがどうでしょうか?
ここはあくまでもgoogle先生から回答を得た情報をもとに結論づけているだけなので、実際に走ってみなければ分からない、俺ならもっと短いタイムで攻められるという方もいらっしゃると思います。

一日に5つの同じ名前の郵便局のハンコを通帳に並べるというただそれだけのためだけに、命をかけて臨むという覚悟があるという意識の高い方のために、タイムを削り取るための考察をもう少ししてみました。

たとえば加茂コースでいえば岡山⇒島根⇒広島と、島根⇒岡山⇒広島の2つで概算時間は変化ありませんでしたが、経路に選択する高速道路の規格に差があります。
まず、島根県雲南市⇒広島県福山市 (約2時間) の移動には松江自動車道・尾道自動車道を使いますが、これはかなり長い距離にわたって対面通行区間になっていて、最高時速は70km/h。無料区間が長くて非常に便利な道路なのですが、無料であるために走行はきわめてスローとなり、追い越しで距離を稼ぐことができません。
一方、岡山県津山市⇒広島県福山市 (こちらもだいたい2時間) については岡山自動車道の北端20kmくらいの区間を除いて追い越し車線がほぼ整備されているので、距離を稼ぐことができるでしょう。

上野コースについては、むしろこちらは首都圏の渋滞に巻き込まれる可能性が高いので、予定時間よりもかかるような気がします。新東名をメーター振り切って爆走したとしても東名阪に入って猛烈な渋滞に飛び込むと余裕でタイムオーバーになると思います。


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