2017年1月15日日曜日

【局めぐり記】 高知県大豊町から高知市へ

この局めぐり記は12月29日に高知県内をまわったときの記録です。

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前日は午後3時に家を出て、途中寄り道しながら徳島市に着いたのが夜の10時。そこから吉野川沿いにのらりくらりと遡上を行い阿波池田に到着したのが深夜の1時。
町外れにある静かな運動場で仮眠を取った。
翌朝起きてみると気温が-1℃になっており、朝から霜取りの作業を行わなくてはならなかった。

今回のルートは徳島県から高知県に入った直後の大豊町からスタートとなる。
徳島連側の祖谷渓(いやだに)や大歩危(おおぼけ)の辺りは2010年に全て回っているため、今回は県境を挟んで高知県側の西峰局から出発となる。

 
途中、局舎を新しくしたという出合簡易郵便局に寄った。
この郵便局は2013年まで直営の郵便局だったが、簡易局に格下げしてしまった郵便局だ。しばらくは年季の入った木造モルタル2階建の建物を使っていたが、昨年辺りに建物を新築したらしいと聞いていた。写真の建物は旧局舎の北側の敷地に新築されたもので、かつての局舎は跡形もなくなっていた。
あと、2012年に旧役場施設に移転した東祖谷郵便局の撮影もしておきかったが、こちらに寄っていると1時間以上ロスしてしまうので今回は寄らなかった。


1局目 西峰郵便局
豊永駅の分岐から国道32号線を離れて10キロの山あいに入った所に存在する。
ここが高知県の北部で奥まったところにあるので、もしかすると他にもここからスタートした経験のある人がいるかもしれない。
局には9:00前には到着していたが局内に入るとすでに先客が居た。そして処理をしている間も続々とお客さんが入ってくる。ここの局長さんは親切にも遠くからやってきた私におみやげを持たせてくれるとのことで、奥から金ピカの丸ポスト型貯金箱を出してきてくれた。今の今まで局を回ってきて貯金箱をもらったことなんて初めてのことだった。 ありがとうございます。



標高560Mに達する西峰集落。
四国山地の嶮しい山にへばり付くように帯状の集落がずっと奥の方まで続いている。四国の山々はどこまで行っても人が棲んでいるという印象がある。
ここから東豊永までは道が悪くて、車のすれ違いが困難な山道が7キロ近くも続く。


2局目 東豊永郵便局
この郵便局自体に特にエピソードはないが、この局に辿り着く直前に急に腹の調子が悪くなり、東豊永の集落に近づいたころにはもう我慢のできない状態に陥っていた。なぜか今回の旅では朝と夜に腹痛に見舞われることが多く、この日も2局目からいきなりの緊急事態となった。
このあたりの道路はバイパス道が開通していて、何も考えずに走っていると郵便局のある通りに入ることなく通過してしまうのだが、トンネルの手前で脇道に入り、橋を渡ることによって集落内にアプローチすることができる。とりあえず川の向こうにはガソリンスタンドが見えるから、そこでトイレを貸してもらおうと必死の思いだった。ところが橋の所まで下りてみると何らかの事情で全面通行止となっておりこの時点でもう限界寸前だったので思わず悲鳴が漏れ出てしまった。

結局、バイパスを引き返して2キロくらい遠回りして川の反対側までたどり着いた。 必死だった。

ガソリンスタンドは、給油所というよりも個人商店の庭先にポンプがあるだけというものだった。
車を横付けしたところで都会のスタンドみたいに店員が威勢よく飛び出してくることはないので、商店の中に入って、カウンターにいるおばさんにお願いして給油してもらった。そして、その間にトイレに籠もって何とか今回の事態をやり過ごすことに成功した。
ガソリンはもともと尽きそうだったのでついでに給油も行えてとりあえずめでたしめでたし。
ちなみにガソリンはこの時、地元では1リッター120円。こちらに来ると130円を超える。
高知県というのは全国的に見てもガソリンは高いのである。
徳島県はやや安いが、2円程度のことで、高知県は南に行くほど高くなって土佐清水辺りまでいくと135円を超えたりするのでこの先大変なことになる。


3局目 大久保郵便局
国道32号線沿いにあるのでとても分かりやすい。
山奥にある小さな郵便局にもかかわらず見た目とてもモダンな感じの外観になっている。そして、局内の雰囲気も実に素敵なので気に入ってしまった。
局の窓口の空間部分が2階へ突抜けになっていて、壁伝いに2階へと上がる階段もこの空間から見える形で配置されている。2階部分はちょうどロフトのように事務室の上に迫り出している。
まるで喫茶店みたいなモダンな建築だ。

階段一つをとっても客から見えるようになっているから、これは明らかにデザインとして意識した配置になっているし、窓から注ぎ込む陽の光が窓口を照らしていてとても印象的であった。
局長の話によると昭和45年の建築で、鉄筋コンクリート造だそうである。
それほど古い建物というわけではないが、局舎の前面にサッシを広く取ったり、縦長の窓を配置するのは戦後直後の公共建築で流行ったスタイルであった。






4局目 下ノ土居郵便局
この郵便局は春に高知を訪れたときにたまたま局舎の写真を撮影していたが、その後、8月6日未明に近所の縫製工場から出た火災に巻き込まれて局舎を焼失してしまった。
今回その現場に行ってみたが、かつての局舎のあった一帯が切り取られたように無くなっていた (写真上)
そして、郵便局は12月19日より国道沿いにある 「ゆとりすと交流センター」 という施設に入居する形で再開を果たした。

こう言っては何だが、国道沿いに移転したので前よりもずっと便利になっている。前は車を駐めるところも1台分しかなくて不便だった。これなら別の集落の人も利用しやすい。
局員さんの話によると、施設を借りて営業をしているが、仮移転というわけでもなく、元の位置に再建する計画も今のところ無いらしい。本当にこのままずっとここで営業するかもしれない。


6局目 大杉穴内簡易郵便局
この日初めての簡易郵便局。土讃線の穴内駅という無人駅から徒歩で1分もかからないような位置にあり、オレンジ色に壁面が塗られていてとても派手な印象を受ける。
局内は薄暗く、呼びかけると奥の方から年配のおばさまが出ていらっしゃった。
入金処理を追えたあと、奥に戻ったおばさまが戻ってくると、その手には栄養ドリンクが握られていた。これを道中飲んでいけという。

ここから国道を離れ、立川というこの日一番面倒な位置にある郵便局へと向かうことにする。
ちなみに穴内の郵便局のおばさまは立川を 「たぢかわ」 と発音していた。


7局目 立川郵便局
穴内から立川へ向かうルートとしては国道を少し徳島側へ戻ったところから西へと分岐している県道262号線を通る方法と、大豊ICの方から大きく回り込むルートの2つがある。
前者の方が明らかに距離が短そうなので今回はそちらを通ってみたが、感想としてはこんな道は2度と通らない方がいいというものだった。
この県道は途中の川口までひたすら車一台しか通れないような道路になっていて、沿線には断続的に集落がつづき、地元の年寄りがヨタヨタと歩いていたり、軽トラが反対側からやってきたりして思ったよりも時間がかかる。これなら遠回りした方が早いという結論になった。

立川の集落は、大豊町の中でもかなり北よりにあって、愛媛県との県境に近いところにある村である。かつては交通の要所として関所があり、今でも高速道路が峠越えの区間として通っている。しかし高速の大豊ICからは遠いので局めぐりにこれを活用することはできない。
今回この局に寄らずに、別の機会に始点局として訪問しようかとも考えたが、大川村方面のことを計算に入れると今回寄らないのは却って面倒なことになると思い行程に組み込んだ。
穴内から17キロ、次の大豊までは15キロ近くも離れている。まさに孤立した郵便局だ。
2004年に廃止になった大豊川口簡易局を通り過ぎるといよいよ立川に至る谷沿いに入るが、思ったよりも道路状態がよくてガンガンに飛ばすことができる。高速道建設にともない沿線道路も整備されたのだろうか。

立川郵便局は2006年までこの狭い盆地の中で集配局をやっていた。今はゴミ捨て場みたいになってしまったが車庫も残っている。今は女性の局員さんが2名体勢で営業しているようだった。
ATMの近くの立て看板にチョークで赤ずきんか何かのイラストが描かれており、これがまた素人とは思えないようなかわいらしい絵で描かれていた。局員さんの趣味だろうか?

さて、ここで聞き出しておかないといけないことがある。
穴内局に置かれていた『大豊町史』に目を通したところ、大豊町に 「立川簡易郵便局」 なるものがかつてあったというのだ。記事には所在地が書かれておらず、「昭和49年頃閉鎖」 というようなアバウトな記載しかされていない。穴内で訊いてみたが判然としなかった。そこでこちらの局員に話を伺ったのだが、しばらくして 「そういえば・・・」 と前置きがあって、かつて立川小学校の近くに郵便局らしきものがあったという話が出てきた。小学校の時の校外実習で郵便局に行った記憶があるというのだ。それは普通の民家のようなところで、学校から少し登ったところにあったらしい。しかし、今は廃校となって校舎も取り壊されたから、今その家があるのかどうかはよくわからないと言う。帰りにそれらしき集落を通るときによく見てみたが、小学校がどこにあったのかということさえも既にわからなくなっていた。

ここで補足: 『大豊町史 近代現代編』 は1974年に出たものと2014年に出たものがあるらしく、郵便局に置かれているのは新しい方だった。こちらで旧版の町史の内容が全文公開されている。この第5章に記載の内容によると立川にあった簡易局は正しくは 「成川簡易郵便局」 であって、昭和41年に開局し、わずか数年後の48年には廃止になったらしい。ほかにも町内には小川地区に 「枯谷簡易郵便局」 というものが昭和37年から昭和45年の間だけ存在していたらしい。


9局目 久寿軒簡易郵便局
久寿軒と書いて「くすのき」と読むなかなかハイレベルな読みの郵便局である。別のサイトでは 「ラーメン屋みたい」 と書かれていてそのイメージがついてしまった。県内にはほかにも 越裏門(えりもん) とか小才角(こさいつの) とかいう一風変わった読み方の簡易郵便局が存在する。

土佐北川駅の所から北東方面に流れる谷川をしばらく登っていくと道沿いに郵便局が建っている。中に入ると誰もいない。読んでも出てこない。
念のために向いにある商店に行方を訪ねると、この商店の人が兼業で局長さんをやっており、すぐに局へ戻って対応してくれた。局を出る際に何かモゾモゾしてると思っていたら、外で撮影してる時に袋を持って出てきて、ティッシュの束を下さった。
高知の郵便局は何かと物をくれるいいところだ。
 

10局目 馬瀬簡易郵便局
2000年まで特定局の馬瀬郵便局というのがあったが廃止されたので代わりに開局している。
土讃線の角茂谷(かくもだに)駅から川を渡った小さな集落があり、国道からはちょっとだけ旧道に入るとある。特定局時代の郵便局の遺構は何も残っておらず、位置の特定がはっきりしなかったので、ここで訊いておいた。それによると向いの酒屋の隣にあって、国道から入る形の局舎だったとのこと。今は塀だけが残されていて本当にこに郵便局があったのかという感じになっている。たった16年前のことなのにネット上で現役当時の写真など何も見つからなかった。町史にも残されてはいない。

それにしてもこの局、入った瞬間から気になっていたがとても臭い。奥でクサヤでも焼いている最中だったのか壮絶な生ゴミ臭が漂っていて、すぐさま出たくてしょうがなかった。


新改方面に向かう県道253号


繁藤局を過ぎると国道はいよいよ峠越えの区間に入る。
実は既に繁藤の時点から大豊町ではなくなって香美市(旧・土佐山田町)の領域に入っていたが、この市は高知平野にあるイメージが強いのでこんな山奥までカバーしてたとあとで知って驚いた。  
繁藤局で標高350M。ここから標高30Mの南国市まで急激に下っていくことになる。
途中に根曳峠(400M)というのがあって、国道はここからクネクネとカーブしながら下り坂になっているが、ちょうど峠をすぎたあたりに東へ入る道路があって、これを下って行けぱ新改地区へと抜けることができる。

分岐からしばらくはセンターラインのある下り坂が続いている。路面は落ち葉が積もっていて、あまり使われていないようにも見える。しかし、道幅はある程度あるので元は国道で、現行ルートが開通してから格下げされたものではないかと思い進んでみた。
しかし途中、高速道路を跨ぐ橋を過ぎたあたりから、突如として写真のように道幅が車一台分の隘路に変貌。対向車が来てもすれ違うことができないのでスピードをあげるわけにもいかず、これが新改駅への分岐点まで続くことになった。

結局、最後まで対向車はやってこなかった。
ここまで狭いと地元民が抜け道に使うとかも無いのだろう。
結論としては、繁藤からは国道をそのまま進み、領石局経由で新改に行った方が格段に早い。



12局目 新改(しんがい)局
繁藤から23分、よく考えればあれだけの距離をよくこの時間でこれたなと思うくらいに長い時間だった。辿り着いた新改の集落はとても静かで美しい農村集落であった。
郵便局の人からは 「領石には寄らなかったんですね」 と言われたが、あの道を辿ってきたということは到底考えも及ばなかったらしく、「地元の人はあそこ通りませんよ」 と言うことだった。
県道253号線が途中まで広くなっているのは、途中まで拡げようと頑張ったけど挫折したのではないかという話だった。


14局目 南国国分簡易郵便局
領石(りょうせき)郵便局からは南国市内に入る。この郵便局は外壁が黄色に塗られていてなんとなく南国感が出ている。ただ南国市は「なんこく」と読むのだが、ここで南国市とはこの「国分」と「南なんとか」の町を足しただけの合成地名だと思ったが、実際には合成地名ではなく、6つの命名候補から南国市を選定したときに、「ごく」 は地獄の 「ごく」 だからという意味で避けたらしい。

郵便局内はガーデニングの本が置かれているし、入口では種も売られている。
局長さんの趣味が良く出ていると思った。


16局目 下末松簡易郵便局
農協がやっているという事前の情報がなかったので、あっという間に通り過ぎてしまった。
ここの郵便局は、外観から郵便局だと判別できる要素がまるでないので、ポストがあるけど本当にここで大丈夫か?と思いながら、建物内に入った。それで、農協の窓口とは別に、郵便局の窓口があるのを発見して、ようやくここが郵便局であることを確信できた。というのも、建物の入口にすら看板がかかっていなかったからである。しかし驚いたことに、こんなところにも先客がいて、実際の処理までに3分ほど待つことになった。


18局目 大津郵便局
つい最近まで1キロ以上も東にある土佐大津駅の近くにあった。
移転してからまだ日が浅いため、位置が定かではなく、地図上で見るとバイパスから一本入ったところにあるように見えるが、実際はバイパス沿いの大きなドラッグストアの一角に入居している。郵便局は敷地の奥の方のあるのでよく見ていないと通り過ぎる。
ここ最近は郵便局の移転先に駐車場が共用型のショッピングコンプレックスが選ばれるケースがあり、利用する側としては、駅前の裏路地にあるよりはこちらの方が便利なことに間違いはない。


 
19局目 高知東郵便局
高知県内では中央局とならんで大きな郵便局。2000年に業務が逼迫した中央局への対策して新設された郵便局である。
南国バイパス沿いに大きな局舎がそびえ立っている。この時期は年賀状の時期なのでお客さんは非常に多く、右折して入るだけでも長蛇の列。駐車場は当然満杯だが、近くに臨時の駐車場を用意してくれていたおかげでなんとか駐めることはできた。しかし駐車している車の数も50台くらいあるので中でも大変待たされることになった。結局、滞在時間が17分に達して、この日回った局としては最も時間を要している。


21局目 高須簡易郵便局
高知市に入って初めての簡易郵便局。195号線という道路に入ると道路の半分が軌道敷きになっていて、ここを土佐電が走っている。軌道部分がアスファルト舗装ではないので、自動車道と併用というわけではないが、踏切の部分だけアスファルトを敷いたような中途半端なスタイルになっている。郵便局は介良通(けらどおり)という停車場の近く、カーブの途中で奥に引きこもったような位置にある。入口にポストがあったので、すかさずバックで狭い路地に突っ込んで車を駐めることができたが、頭から突っ込んだ場合は出るときに悲惨なことになることが予想できる。
ここの郵便局では通帳にハンコのインキが沁みないようにするために名刺状の台紙を挟んでくれた。この台紙は県内のいくつかの簡易郵便局で挟み込まれたことから、どうも県内の簡易局連合でやるようにしているサービスと思われる。


ここで残り1時間半になり、いよいよ大詰めとなる。
今回は前半だけ行動計画が立てられていたが、後半は何も考えておらず、その場の流れみたいな感じで進んでいたから、実はスムーズに回れているように見えて、郵便局を出る度に、毎回次にどの郵便局に行くかを決めているような状態だったのである。
さらに、この日(12/29)はすでに簡易局の一部で正月休みに入っている局があるから、それを巧みに迂回して、なおかつ、あとから回るときにスムーズにいくよう行動しなくてはならなかった。よって、この日に営業をしていない種崎簡易局のある仁井田方面から海沿いに東へ抜けるコースもダメ。高知大学病院内の局もやってないから山沿いに西へ進むコースもダメという中で、高知市街のど真ん中を西に向かって横断するコースしか選ぶことはできなかった。
そして、一旦市街に入ると、年末なので渋滞しているということがわかったので、南からぐるっと回り込んで、市内西側に出るようにしたのがこの結果となった。

24局目 高知城山町郵便局は、国道から 少し入った路地にあり、国道沿いに看板が立っていなかったら気づくことができないくらいわかりにくい位置にある。しかしお客さんは多かった。
局前の道路はこの先行き止まりみたいな構造なので、いったん国道に戻ってから高知神田町簡易郵便局に向かおうとするが、この郵便局は表通りから見えないような位置にあって、完全に素通りしてしまい、わざわざ戻ることになった。
しかしこの程度のわかりづらいものがこの後もどんどん続いていている。どんどん疲れてくる。

 

28局目 高知朝倉南郵便局
地図上では国道沿いにあるように見えるが、実はそうではない。
初見では到底わからないような中途半端な位置に立地している。国道に中央分離帯があるので、通り過ぎたからといって引き返すことはできず、裏からぐるっと回ってようやく辿り着けたが、こんな道で大丈夫かと思うような路地の角に局が建っていた。お客さんは写真のとおり、意外にも多かった。
ちなみに局名を聞いて『タッチ』に出てくるヒロインもこんな感じの名前だったと思ったが、たしかに音は同じだけども漢字表記は 「浅倉南」 らしいので同じとは言えない。
 このあと朝倉西、朝倉と同じような名前の郵便局が続くことになる。


 30局目 高知朝倉郵便局
この郵便局へいくのがあまりに苦労したので、取り上げておきたい。
朝倉西からは、高知大学の南側を抜ける道でうまく近道をしたつもりでいたが、郵便局の西側から入る場合、ナナメに交差している道へは曲がり角が急すぎて物理的に曲がることができない。
それで仕方なしに東側に回り込んでみたがこちらも一本曲がる道を間違うと車が進入できないため、郵便局へたどりつくのはなかなか骨の折れることになった。
googlemapでルート検索した場合、高知大学の南側を通るルートではなく、北からぐるっと回るような道を選定されるのは、南から行くと交差点が曲がれないということを察知しての結果なのである。おそるべしgooglemap。繁藤⇒新改のルートでもきちんと国道から回り込む遠回りルートを出してきたから、それに逆らっていろいろと苦労をしているのは結局バカなのである。


31局目 鴨部簡易郵便局
住宅街の奥にある簡易郵便局。こんなところは地元の人しかやってくることはないだろう。

朝倉局からここへ辿り着くのもまた苦労の極みであった。
高知市内の西部は都市計画に失敗したかのように道路がぐちゃぐちゃに入り組んでいて、特に南北に移動する道路でまともなものは一本も存在しない。この感じは和歌山市なんかに近いものがある。土地勘の無い者がよく考えずに行動すると迷路に入り込み、ぐるぐると回るだけの結果になるというやつだ。



32局目 高知螢橋郵便局
この日はこの局でおしまい。残り3分あったのでもしかして旭町まで行けるんではないかと思って頑張ったが、表通りに出るための信号待ちをしてる間に16:00をあっさりと過ぎてしまった。
この郵便局は土佐電の走っている中村街道 (33号線) からは一段下の水路沿いにあって、道路から見えることは見えるが、実際に局までアプローチしようとするとうまい具合に回り込んでいかないといけない。局前の道路は一方通行ではないが、道が狭くて身動きが取りにくい。
そういえばこのあたりはあのイケダハヤトが高知県に移住したときに数年間本拠としてた土地である (鏡川町にいたらしい) 土佐電で町中まで出かけられるし、小川が流れていて赴きのあるところだと思うが、鏡川が増水したら真っ先に沈むような土地で、家を建てるのには向いていないので、今は本山の方に本拠城を移しているらしい。

◇ 

さて、今回はバタバタと無計画に高知県内を走り回りましたが、結果としてはまぁまぁと言ったところでしょうか。29日に正月休みになる簡易局というのが県内至る所にありまして、高知市内でいえば宮の奥簡易局も休みなので今回パスしています。
以前に高知市内を回ったときも年末だったので、桂浜から種崎方面へ抜けることをしておらず、時期的に年末は高知県内は回りにくいという印象を受けました。
(なぜ年末に高知かというと、単純に暖かくて雪が降らないからです)

ここで各郵便局で撮影したデータを元に所要時間を表にしてみました。

2局目からいきなり30分もかかっていますが、これは当然トイレ休憩があったためで、本来なら15分でいけてたはずです。そして、立川郵便局は前後に30分を要しているのでやはり県内でも難関なのは間違いないです。
驚いたことに15:00を過ぎたあたりからの訪問局数が異常に多くて7局も回っています。行程が複雑といってもたいして局間距離がないからわりと時間もかからずに回れたということのようです。


最後までお読みいただきありがとう御座いました。

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