◆ はじめに
長らくお待たせしておりました。
正月明けから動き始めてほとんど企画が決まっていながら正式に募集するのが今頃になってしまいましたが、前回の愛媛県・忽那諸島の企画から1年。今年も離島をチャーター船で回る企画を執り行うことになりました。
前回参加された方も、されていない方も大歓迎ですので、この機会に瀬戸内海の島々を一緒に踏破いたしましょう。
◆ 今回のコースは香川県の沖に浮かぶ10の島々
今回のコースの中心となる塩飽(しわく)諸島の島々は長らく行ってみたいところの一つでしたが、気付いたら瀬戸内国際芸術祭が終了しており、この期間に増便されていたであろう定期船に乗る機会も逃してしまい、私の中でいつしか忘れ去られた所となっておりました。
しかし、前回の忽那諸島ようにチャーター船という方法を取ればなんとか回れるだろうということで、今年は香川県を舞台にしてツアー企画を行いたいと思います。
今回のコースに含まれるのは10の島々と10の郵便局。
定期船で行く島もあれば、バスでしかいけない島もあってアクセスは様々。便数が少なかったりダイヤが利用しにくかったりと、一日で回るのはせいぜい3つくらいまでなのですが、これらは一網打尽に一日で回ろうという企画です。
◆ 今回の企画のアピールポイント3つ
1.一日では訪問できない10島10局を一日で回り切る挑戦的なコース。
2.瀬戸大橋を下からくぐれる貴重な体験ができる。
3.アクセス便利な高松港出発。
1については前述の通り、本来は3日かかっても回れるかどうかという離島局を一気に回れるので、時間と気力の節約になります。費用的な面からいってもほとんど変わらないと思いますが、これについては機会があれば解説したいと思います。
いずれにしても香川県は郵便局数が少ないので離島部の訪問が済めば、あとは県内全局制覇も半分終わったということになります。
挑戦的というのは、今回のスケジュールがけっこうハードだということと、100km越えの海路を航行するということもあり、ある程度船に慣れた者ではないときついかもしれません。
2については、瀬戸大橋をくぐるコースの定期船というのは実は無くて、 瀬戸内海を航行する長距離フェリーも大橋のあたりは夜間に通過するので、昼間にくぐれるのはチャーター船ならではないかと思います。
3については、今回のコース、観音寺・高松どちらからスタートしても良いのですが、観音寺港が駅から離れていること、宿泊施設が限られていることから高松をスタートとしています。
高松駅周辺に宿泊施設があるので、船着き場まで歩いていけますし、岡山や神戸方面から船で乗り込むこともできます。特に神戸港発のフェリーは深夜1時に出てて朝5時過ぎに着くので前泊の必要がないし、夜行バスの発着もあるし、高松空港から来るバスも基本的に高松だけとなっています。帰りは観音寺となりますが、一時間ほどで高松にも岡山にも移動できるので何とかなるでしょう。
ちなみに今回は高松港に戻るまでがコースに含まれていますが、観音寺で解散したあと、高松まで船に乗っていくことができます。3時間もかかるのでさすがに居ないと思いますが・・・。
◆ 航行コース
クリックすると詳細マップ表示 |
⇒ 粟島 ⇒ 伊吹島 ⇒ 観音寺港 (解散) ⇒ 高松港
◆ タイムスケジュール
大島のあとは塩飽諸島へとしばらくの移動。バスでしか行けない櫃石島・与島の2島、続いて本島・広島と回ります。この2島は桟橋から少し歩くことになります。
高見、粟島は桟橋の近くですが、最後の伊吹島は桟橋から遠くて、徒歩約9分とされていますが、15分くらいかかると想定しています。
タイムスケジュールは7・8人でやったときを想定しています。これは去年開催したときの実時間の具合を見てのことですが、だいたい一局あたりの滞在を20分で見ていて、桟橋から遠い所は少し加算したりしていますが、しかし、実際にはうまくいくかどうか五分五分じゃないかと思います。
今回のツアーでは定期船が4便しかなくて行きづらい伊吹島にはなんとしてでも行きたいのですが、時間に余裕を持たせるために1局を切らないといけないとしたら比較的アクセスしやすい粟島になると思います。
最後の伊吹島に45分までに着こうとすると高見島は少なくとも14時16分までに出ないと厳しくなるため、高見島を出るときの時間によっては粟島をショートカットすることも考えられます。今回のツアーに参加される方はそのこと何卒ご理解の上ご参加下さい。
◆ 開催日
今年は去年より少し早めですが5月21日にいたします。
これは航行するときに潮の流れが向かう方向にならないと速度が出ないためです。
夕方の伊吹で向きが逆になってしまいますが、28日にするとずっと逆潮になるので航行のパフォーマンスが出ないことなります。
◆ 募集人数と参加費用
参加費用は私を含む参加者の人数で割りますので上の表のようになります。
6人までは人数が増えることで費用がかなり変化しますが、7人目からはあまり変化がないように見えます。適正な人数としては6人でしょうか。
人数が多くなるとそれだけ窓口の処理に時間がかかることになるので、今回の参加人数は7人で締め切りたいと思います。
◆ チャーターでお世話になる事業者と船
ユアクルーズ
http://ycruise.net/
船は定員13名のクルーザーです。
ヤマハFR34 最高速力27ノット(49km/h) 巡航速力20ノット(37km/h)
http://ycruise.net/%e3%82%af%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%81%ae%e7%b4%b9%e4%bb%8b/
◆ その他
・ 当日集合場所にこれる方ならどなたでも参加できます。
・ 入金以外にいろいろと長時間窓口で処理をされる方はお断りすることがあります。
・ 船酔いする方はたぶん大変なことになると思います。
・ 途中に食料を調達できる所はないため、昼食は各自持ち込み、船上で取ることになります。
・ 解散地の観音寺港から駅まで少し離れているので、タクシーを乗り合わせるなどして移動することになると思います。 私の車は高松に置いていく予定なので今回は駅までの送迎はありません。
◆ 問い合わせ先と締め切り
本サイトメールアドレス inukugiya@gmail.com
もしくは https://twitter.com/inukugiya あてのDMにてお願いします。
とりあえず募集締め切りは4月末までとしますが、定員に達すると予告なく締め切る可能性があります。
◆ 今回訪問する島々のちょっとした紹介
【女木島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%9C%A8%E5%B3%B6
めぎじま (めぎしま) 香川県高松市 人口168人 (2017年)
高松沖に浮かぶ細長い島。2000本の桜と瀬戸内国際芸術祭で展示された作品が多く残るので有名な島。桃太郎伝説の 「鬼ヶ島」 とされています。
郵便局は桟橋からちょっと歩かないといけないが、一局目なので9時前に着いておけばOK。
【男木島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B7%E6%9C%A8%E5%B3%B6
おぎじま (おぎしま) 香川県高松市 人口163人 (2017年)
女木島の北に浮かぶ丸っこい島。島の緩い斜面に住宅を敷き詰めた独特の景観をもつ。
女木島に比べると定期船の本数が少ないので観光地としてはややマイナーな島。
郵便局は2016年の暮れに直営局ではなくなり簡易局化。今年に入って新局舎へと移転し、桟橋にますます近くなりました。
【大島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E7%99%82%E9%A4%8A%E6%89%80%E5%A4%A7%E5%B3%B6%E9%9D%92%E6%9D%BE%E5%9C%92
おおしま 香川県高松市 人口60人 (2017年の施設入所者数)
庵治沖に浮かぶ小さな島。別名庵治大島。この島の経歴は特殊で、全島域が国立療養所大島青松園の敷地となっており、簡易郵便局はその療養所内にあります。
もともとはハンセン病患者の隔離病棟としての都合からこの離れ小島に作られましたが、平成8年に 「らい予防法」 が廃止され、入所者の病気も回復したため現在は高齢者の療養施設となっているようです。ハンセン病関連施設の郵便局は全国各地にあり、局名からは予測できないようになっているので、行ってみると施設内だったということがよくあります (東村山の青葉東簡易郵便局とか群馬の草津栗生郵便局とか何局かあります)
ここからは塩飽諸島の島々
【櫃石島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AB%83%E7%9F%B3%E5%B3%B6
ひついしじま 香川県坂出市 人口236人
瀬戸大橋の橋桁の土台の一部となっている小島。この島は与島と同様に定期船でいくことができない島で、島へのアプローチは瀬戸大橋を渡る路線バスでのアクセスしかありません
香川県というよりも岡山県の方が近くて、バスで行く場合も岡山から行った方が近いと思います。
【与島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8E%E5%B3%B6
よしま 香川県坂出市
櫃石島と同じく瀬戸大橋の下に位置する小島。良質な花崗岩の産地でかつては石材業で栄えており、大橋ができてからは巨大なパーキングエリアとフィッシャーマンズワーフという商業施設で有名に。しかしその後フィッシャーマンズワーフは営業不振で閉鎖されてしまい取り壊し。今はソーラーパネルが並んでいるだけになっている模様。この島のアクセスもバスが中心。いちおうパーキングエリアで車を駐めて歩いて集落内に行く方法もありますが、けっこう遠いです。
【本島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%B3%B6_(%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%9C%8C)
ほんじま 香川県丸亀市 人口627人
名前からして塩飽諸島の中心ともいえる島。 古くは塩飽水軍の本拠地となったところで、島の北側にある笠島という集落はその面影を残す景観となっていますが、今回目指す郵便局は島の南にあるので残念ながら笠島は見られません。郵便局はなぜか中心集落からはずれた所にあるので桟橋から歩くことになります。
【広島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E5%B3%B6_(%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%9C%8C)
ひろしま 香川県丸亀市 人口453人
香川にある広島というちょっとややこしい名前ですが、讃岐広島とも呼ぶそうです。
青木石という石を産する石材業の島で、今なお現役で採石しているので発破音が時折響き渡るという島。観光地的要素がまるでないというのが特徴で瀬戸内国際芸術祭でも会場にならなかったということからしてもかなり地味な存在。むしろそういうところが玄人受けしそうですが。
【高見島】
たかみしま 香川県仲多度郡多度津町 人口約30人
多度津港の沖に浮かぶ小島。なんとこの島はWikipediaにページがありません。
今回の寄港地の中では一番過疎が進行している島で、今年の4月で直営局ではなくなり簡易局化されてしまいます。むしろ今まで簡易局にならずにいたのは凄いと思えます。なんせ島内に商店が全く無いのに金融機関があるわけで、島で「商品」を売ってるのは郵便局だけの可能性があります。
島の南にある浦集落には古くて立派な民家が密集しており、独特の景観を成していますが、なんとそれらはすべて無住の家屋だそうです。
【粟島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%9F%E5%B3%B6_(%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%9C%8C)
あわしま 香川県三豊市 人口330人
よく見ると三つの島が砂州で繋がって成り立っている独特の形状の島。
あまり観光地的要素はなかったのですが芸術祭の会場とんったことで一躍有名になったよう気がします。粟島郵便局の旧局舎を利用した漂流郵便局は、建物ごと作品になっていて 「宛先のない手紙」を受け付けてくれますが、平日はどうやら開いてないらしい・・・残念。
【伊吹島】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%90%B9%E5%B3%B6
いぶきじま 香川県観音寺市 人口633人
イリコ漁で有名な島。ここだけ他の島から離れてポツンと存在している島で、観音寺港から一日4便の定期船でいくしかないというけっこうアクセスの厳しい島。実はずっと昔から一日4便しかなかったらしい。島に張り巡らされた狭い道路と密集する住宅をかいくぐっていくと郵便局があるようです。
◆ ツアーコースの写真
チャーター船のユア・クルーズさんから写真を何点かお借りしました。
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