2017年2月12日日曜日

【局めぐり記】 牧之原・御前崎方面を往く


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日時 : 2017年1月13日
天気 : 晴れ

前日の出発直前まで広島方面に行く予定でしたが、天気予報で西日本が大雪になるということがわかったため急遽予定を変更して静岡にいくことになりました。
以前から静岡の御前崎方面を回るという計画があったので、今回はこれをもとに行動しています。

まず前日の夜に名古屋方面に向けて自宅を出発。
予想以上に時間がかかって、島田に着いた頃には夜の3時半。
結局、4時間ほどしか仮眠がとれない状態で一局目の郵便局に向けて出発することになりました。




 1局目 伊久美郵便局
この郵便局は島田市内にありますが、かなり北のはずれの辺境の土地にあるため訪問する機会が訪れないまま、ずっとここだけ孤立した形で残ってました。
以前ここから廃止になった藤枝蔵田郵便局の方まで抜けたことがありますが、けっこうしんどい距離があります。
さて、この日は8時くらいに動き出したので、余裕で9時前に到着して開店と同時に局内へなだれ込むことができました。これは幸先のいいことですね。
なお、この郵便局のまわりは限界集落といってもいいような土地ですが、集配局なのでしばらくは廃止されることはないでしょう。


湯日簡易郵便局


伊久美から島田市街を抜けて次に目指すは初倉郵便局。けっこう距離があります。
途中に 2009年に移転再開した湯日(ゆい)簡易局があるので撮影に寄ってみました。
この郵便局は貯金業務を取り扱わない状態で先行で復活した簡易局ですが、あれから7年たっているというのに貯金を始めるような動きはありません。県内にはこういう状態のものに西方簡易、大津簡易などがありまして、おそらくもう貯金を扱う気もないというのがわかります。せめて写真だけはとっておきたいと思います。




2局目 初倉郵便局
島田市の南の方、田圃の中にある郵便局。今でも現役の集配局です。
この郵便局についたのがだいたい9時52分くらいだと思うので、予想より時間がかかりました。
ここの女性局員さんには通帳を見るなり 「伊久美郵便局に行ってきたんですか!?」 と言われました。どうやら地元の人にとってもあそこは相当に辺境扱いされているようです。




5局目 牧之原郵便局
この辺りは市町村合併で牧之原市という名前に変わりましたが、郵便局はずっと前からこの名前です。特に市の中心部ということもなく集配局ですらありません。
もともと丘陵地を開墾して拓いた新しい土地なので、区画がキレイに整った工業団地みたいなところの一角にあります。
今回の局めぐりの行動計画はかなり綿密に計画がされていて、牧ノ原台地の周囲にパラパラと散らばる郵便局をすべて余すところ無く訪れるために南北にジグザグの動きを取ります。
ここまで西に向かってきたのを今度は南に向かっていき、また南端の相良から北に折り返して牧之原の方まで引き返してきます。ここら辺の台地の地形を見るに、東西に動くより、南北に動いた方が自然ではないかと思います。




8局目 浜岡北原簡易郵便局
相良(さがら)郵便局の裏門を抜けて、そのまま住宅街をつっきって裏山を登っていくとやがて丘陵を越えて北原の集落にたどり着きます。 この辺りは日本国内でも珍しい油田があるという土地で、新潟県の出雲崎の方なども油田が多いですが、だいたい同じような地質・地形なんだと思います。

郵便局のある所は御前崎市ですが、道の向かい側は牧之原市。境界線ギリギリの郵便局です。
局内には先客が居たので5分くらいかかって処理を終えました。
この郵便局は実はかつては上朝比奈郵便局という特定局でしたが昭和61年に廃止となってこの簡易郵便局が引き継ぐことになりました。局長の女性の話では、簡易局ができた当初は特定局時代の局舎を使っていたということ、そしてしばらくしてから局の建て替えを行ったということでした。なお、局長さんのお母様が先代の局長だったようで、2代続けてやっているようです。




10局目 小笠丹野簡易郵便局
川上から県道を北上しているうちにうっかり集落へ向かう道路に入り忘れてしまい、ちょっと遠回りしてしまいました。この郵便局は外観からはなかなか郵便局だと判別しにくいところで、唯一ポストがあることだけが目印となっています。
公民館の玄関を開けてみるまで本当に営業しているのかわからずドキドキしましたが、ちゃんとやってました。公民館は靴を脱いであがるような所ですが、郵便局の窓口は靴を脱がなくてもオーケーです。
2004年に移転しているので、移転前はどこにあったのかと局長の女性に訊きましたが、いまいちわからないとの返事。最近赴任されたばかりで、しかも近所にお住まいではないのだろうと思います。
局を出て撮影をしていたところ、局長さんが表まで出てきて、移転前の建物は今と同じ公民館の施設で、もうすでに取り壊されているだろうというようなことを伝えてくださいました。
しかし、結局どこにあったのかということまで特定はできせんでした。



11局目 牛渕簡易郵便局
丘陵に挟まれた静かな田園地帯を進んでいくと農協の建物が売りに出されていました。
わりと新しい建物なのに撤退してしまい、誰も買い手がないので取り残されています。
そしてしばらく進むと公民館があり、その向かいの民家が郵便局を受託しています。
かつてはこの向いの公民館に郵便局があったのが、いつかのタイミングで今のお宅に移ったようです。


13局目 菊川駅前郵便局
東海道線菊川駅のすぐ近くにあります。
車だと局前の道路に進入できないので、西側から回り込んで、局の裏手の駐車場に止めることになります。12局目の河城局で局内には菊川町の町史が置いてあり、そこで読んだことによるとこの郵便局は20年くらい前に移転しているようでした。
局長さんに詳しいことを訊くと、「その頃はまだここにいなかったが・・・」 と前置きして、局の外までわざわざ出てきてもらい、局の裏手からまっすぐ進んだ先の建物を指さしてくれました。


菊川駅前郵便局旧局舎


さて、ここからはまた南方向に舵を取って御前崎方面に向かうことにします。
ここから先、何局か続きますが、特に目新しい要素はないのでカットします。



18局目 新野簡易郵便局
2007年の閉鎖まで農協がやっていたため貯金の取扱のない郵便局でした。
2010年に移転再開し、翌年より貯金も扱うようになり、局めぐりの対象となりました。まず、農協の方に撮影をしにいきましたが、観光案内所のようなものに変化していました。移転した郵便局はもう少し南にあるのでそちらへ向かうと、いつの間にか通り過ぎてしまっていたのでまたも同じ道を引き返し。どうやらこの郵便局らしからぬ建物のせいで通り過ぎてしまったようです。
局内も完全にログハウスで、黄色い外壁と、テラスのある造りからサーフショップか何かのようにも見えてしまいます。
局員さんは若い男性で、自分より年下という感じですが、特にサーファー感はありませんし、山小屋主人風でもありません。あまり慣れていないのか処理に時間がかかりました。



19局目 浜岡小泉簡易郵便局
新野からは東に向かってズンズン進む。小泉局のあるあたりは下朝比奈という地区で、浜岡北原簡易郵便局のあった上朝比奈とは対を成しているようですが、こちらは元特定局とかではありません。新野と同じく2007年までは農協受託で貯金の取扱はありませんでした。

局舎前には自動車整備工場や食品工場が建ち並び、局の駐車場も関係者の車が駐まっています。局内は何かの事務所の居抜きを使っている感じがプンプンとしています。
撤退した農協から受け継がれたものなのか、壁には昔この辺りを写した航空写真の大きなパネルが展示してありました。その農協も今では跡形もありません。



20局目 比木簡易郵便局
なんと3連続で同じような境遇を辿っているので繰り返しみたいになりますが、こちらも2007年まで農協の営業で貯金無くて2010年から新しい所で経営されています。こちらの郵便局はなんとペット用品の専門店に付随するような形で営業してます。
以前郵便局だった農協は今どうなっているのかというと、建物は消え失せて太陽光発電所になっていました。この辺りは農業が盛んな土地ですが、農協はガンガン撤退しているし、農地は生産性を高めようと努力した結果、農作よりも太陽光発電をした方がマシという結論になってしまったのか、至る所で太陽光パネルが立ち並んでいます。ほかにも風力発電や原発もあるので、発電そのものが盛んな土地なんでしょう。



22局目 御前崎郵便局
ここがよく台風情報で有名な御前崎近くの郵便局です。
近いと行っても、けっこう離れているので目に見える範囲に最果て感みたいなものはありません。
郵便局は 10年前に集配業務が無くなっていますが、未だに局内に区分用の棚が残されています。この局内の雰囲気とかちょっと昔懐かしい集配局の香りがするのでちょっとワクワクしました。


23局目 白羽(しろは)簡易郵便局
ここもまた元農協で、移転後に貯金をやりだした局です。
農協時代は今の位置よりもずっと東側にありました。
今の建物はかなり年季が入っていて、古くから郵便局を経営されていたような貫禄があります。




こちらは2015年4月より一時閉鎖状態になっている浜岡塩原簡易郵便局です。
2008年に再開されましたが、運営がうまくいかなかったのか既に契約を終了しています。
もともと農協受託なので、貯金の取扱はなく、再開後も貯金業務が開始されることはありませんでした。なので元から局めぐりの対象ではないのですが、今後再開されることがあったら、またこの1局のために来ないといけなくなります。でも、積極的な募集活動のない東海地区の状況から見るに、今後再開があるようには思えません。



31局目 福田豊浜郵便局
というわけで、途中の郵便局については特に書くこともないので、後半はすっ飛ばしましたが、ここでこの日の局めぐりは終了。
わりと最後は時間に余裕のある形で終わることができました。


さて、無事に局めぐりを終えたところで各郵便局を撮影した時間をまとめてみました。

こうして見ると午前中の動きが低調なわりに午後からの動きの軽さはハンパないですね。
特に、最後の一時間は6局も回っていたようです。
このあたりの海辺の郵便局は立地がわかりやすく、道路も混雑しないのでスムーズな局巡りができると思います。というより全線において道路状況は良いのでドライブがてらに局めぐりをするにはうってつけのエリアではないかと思います。実際の所、観光地としては特に見所のある場所はないので、局を巡ることだけに集中できるでしょう。



最後までお読み下さりありがとうございました。


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