2017年2月13日月曜日

忽那諸島を巡るツアーを企画しています


http://postal.kiramori.net/routemaker_map.php?id=16
クリックすると地図を表示します

◆ はじめに

実に信じがたいことに、郵便局を回って通帳にハンコを押してもらうだけという、こんな地味で無意味なことを趣味にしている人というのは全国に1万人もいるらしい。

この人数の根拠となっているのは、 かつてNHKで2004年から2010年まで放送していた『熱中時間』という伝説の番組で、郵便局を回っているという姉妹が出てきた時、番組で語られたものだったりするのですが、未だにこの数字が本当のことなのかどうか信じられません。
しかし、読者から寄せられた情報によると、香川県のツアー会社コトバスで郵便局めぐりをするツアー企画があるらしいという俄には信じがたい話があり、潜在的にはけっこうな愛好家がいるのではないかということがわかってきました。


ツアー企画の内容はわりとカジュアルな感じで、郵便局へ行ったり、食べたりして楽しそうです。
ただ、実際にツアーで何人もの客が一箇所の郵便局に押しかけてけっこう大変なことになるんじゃないかと心配してしまいます。
そういえば、前述の番組に出てきた姉妹は、営業中は食事も取らないような 「ガチ勢」 で、局をスムーズに回るために入金用紙の束と100円だけ大量に入った銭袋を常備。姉が運転で妹はナビ役という非常にシステマティックな体制に、観ているこっちがドン引きしてしまったという記憶があります。

しかし、つくづく郵便局めぐりって複数人で一緒に回るということに向いてないんですね。スタンプラリー的なもんでありながら、オリエンテーションみたいにそのスピードを競うというわけでもないですし、それぞれの人で回り方のポリシーが違うので、風景印の押印をついでにしたりする人と全くしない人が一緒に回るだけでトラブルになりかねません。

実は大学時代に一度だけ3人で郵便局を回るということをしたことがありますが、 当時まだ車の免許を持っていなかったので、免許を持っているという鎌倉在住の先輩を誘って神奈川県北部の相模湖の方へ出かけたことがありました。先輩はペーパードライバーで、親から借りたという横浜ナンバーのイカついセダンに3人で乗って出かけました。

けれども山道が多いのに疲れたらしく、3時くらいで先輩がもう帰りたいと言い出してしまい、これをなだめながら、なんとかして回ったという感じになり、なんとか14局まわったのですが、なかなか大変だなという思い出ばかりが残る結果になりました。
そして、私が郵便局を回ること自体に興味を失ったということもありますが、2度目が開催されることはなく、先輩との関係もそのうち無くなりました。

そういうわけで、わざわざ複数人で組んで回るなんて色々面倒だし、郵便局の処理待ち時間が長くなるだけだし良いことは何もないと思っていました。


◆ 離島をグループで回るという手段

しかし、ここで考え方を変えてみてみました。
もし離島の郵便局を攻める場合、これを複数人で挑めるなら海上タクシーをチャーターして回るという手段が十分にありうるのではないかと。

たとえば、瀬戸内海に微小な島々を抱えている香川・愛媛・岡山・広島・山口の各県は、離島部をどう訪問していくかについてしばしば頭を抱えてしまいます。あるいはこれらの島々は深刻な過疎化に直面しているので、いつか行けばいいと思っていたら郵便局が閉鎖・廃止してしまったというようなケースが山ほどあります。

島の中には定期船の本数が十分でないために、ほぼ一日を費やしてまでいかなければならないような島もあります。でも、ここで海上タクシーを使っておけば、もう少し自由度の高い離島巡りができるのではないかと常々思っていました。

しかし、海上タクシーというのはとても高いものです。
一つの島を渡るだけで5000円から数万円とられます。これを一人で乗って使うというのは贅沢の極みですし、いくら何でも金がかかりすぎます。
郵便局をまわっているという全国の一万人の郵便局めぐり愛好家のうち、誰かがそういう企画を立ててくれれば喜んで乗っかりたいのですが、未だにそういう話を聞いたことがないので、ここは自分が企画を立ててみようかと思いました。

とりあえず一度試しにやってみようということなので、今回は愛媛県の忽那 (くつな) 諸島をターゲットに企画を立ち上げることにしました。
忽那諸島はこの手の企画をやるのには間違いなく打ってつけではないかと思います。
なぜなら・・・

・ 島数が多いのに定期船の本数が少ないので全島を一日で回ることができない。
・ 定期船の値段が高い。(高速船で津和地まで往復するだけで4080円)
・ 船だけでなく徒歩や車で回らないといけない局がある (車の航送料は高い)

この3つだけで、忽那諸島を回る気をなくさせるのには十分の理由なのですが、これらはチャーター船を使うことによって簡単にクリアすることができます。
チャーター料は参加人数で割り勘すれば一人の支払いは少なくて済みますから、後で計算して見せる通り、通常の方法で回ろうとするときにかかるコストよりも安くなる可能性だってあります。


さらにこういう地理的なメリットもあります。


・ 松山市街から港までのアプローチが簡単。
・ 松山空港からとても近いので、その日のうちに首都圏へ帰ることができる。
・ 松山までは高速バスだけではなく、小倉や広島からフェリーで渡ることもできる。
・ 松山にいけば宿泊施設がいくらでもある。

早い話が松山市内にあるので、何かと交通の便がいいということなんですが、特に空港と市街地が大変近い松山は、観光をしたらすぐに飛行機で東京に帰れるという点では日本国内でもなかなか他に例の無い素晴らしい都市だと思います。
また、忽那諸島は市街から近いのに海はキレイなので、手軽に離島気分が手に入るというところでもあります。


あと、ここを選んだ理由がもう一つあるのですが、それはこの地域に閉鎖している郵便局がないということ。
現状で瀬戸内海の離島は長期閉鎖の簡易郵便局が多くあるのですが、香川でいえば手島とか志々島といった回りにくい島の郵便局が閉鎖のままになっていますし、山口県屈指の難関・平郡島の郵便局も閉鎖されてしまいました。これらの点で見ても忽那諸島は何の問題もありません。

そして、今回は忽那諸島の島々だけではなくて、山口県岩国市に属している柱島にも上陸します。
これはほとんど今回の企画の最重要ポイントなのですが、柱島は瀬戸内海でも屈指の 「行くだけで一日が終わってしまう島」 です。それはこの時刻表を見てもらえればわかってもらえると思いますが、まさしく一日をまるごと潰さないと訪れることはできません。
今回の企画はそういう意味で、柱島が最終目的地ということになります。
柱島へちょっと寄り道の感覚で行けるということだけでも十分な価値があると私は思っているのですが、どれだけの方がこの素晴らしさをわかってもらえるのか、正直不安です。

さらにオマケで興居島(ごごしま)という素晴らしい島にもいけますね。

これらの行程を定期船を駆使してやろうとすると3日と半日かかることになります。
それを1日で回れるのだから得した気分になりませんか?



◆ 実際の見積もりを手に入れてみる

今回島を回るにあたって現地の海上タクシー会社か釣船屋を押さえなければ行けませんが、忽那諸島には株式会社あいらいんという会社がクルーズ船の運航をしており、4時間コースなら45000円、10時間なら70000円という値段設定です。70000円なら7人で割れば一人10000円だろうと簡単に計算ができますが、実際には消費税がつくのでもう少しかかります・・・。

今回のプランではかなり頻繁に入港と移動を繰り返すので、ほんとうに70000円でいけるんだろうかという不安もあってさっそく見積もりをお願いいたしました。

結論からいうと、着岸料1000円/一箇所や保険料4000円、増速代、自動車代込みで92454円という金額が出てきましたがスケジュールとしては問題なくいけるだろうという回答でした。



上記の表は8名で運行したときの見積もりです。
保険料金が人数によって変わるのと、自動車の台数が8人以上のときに3台必要になるので、7名以下の場合はもう少し安くなります。
とりあえずこの見積もりをもとに、参加人数ごとの総額と、一人あたりの費用を計算したのが次の表。



参加人数4人では一人あたりの負担が大きいので、少なくとも5人からにした方がよさそうです。船の定員は15名までいけるそうですが、そこまで多いと郵便局での処理時間がかかりすぎるので、多くても8人までではないかと思います。

また、5人だと20000近くかかってしまいますが、6人になると定期船で回った場合の交通費とたいして変わらなくなます (定期船で回ったときの金額はこのあとで説明します)


実際にこのツアーに参加する場合は現地へ行くための費用や、前泊に要する費用が各自発生します。この企画はあくまでも現地集合、現地解散で、純粋に船をチャーターする代金に関してのみ参加費用を取ることになります。

※ 見積り内容は記事を書いた当時のものなので、最終的なものは告知記事を見てください。

船で回るタイムスケジュールについては。既にあいらいん社様から提案をされているので以下の通りで行きたいと思います。



集合は三津浜港に8:30とします。
12:00に中島西岸の饒(にょう)という港に入ってからは自動車で島内の4局を回り、一周してまた饒へと戻りますが、けっこう余裕のあるスケジュールなので残った時間を昼食休憩にあてられます。
三津浜に到着するのは16:00過ぎとなりますが、松山空港からの便はわりと余裕があるので松山市街に戻って少し観光するぐらいの余裕はあります。

※ タイムスケジュールは記事を書いた当時のものなので、最終的なものは告知記事を見てください。


◆ 定期船で回った場合にどうなるか

ちなみに今回のコース、すべて自力で回ったらどのような金額になるかは気になると思うので、実際にタイムスケジュールを組んで試算してみました。
忽那諸島を結ぶ主要路線の中島汽船は、諸島の西と東で別系統の運航を行っていて、フェリーと高速船があったり、寄港する港が便ごとに違うなどかなり難解なことになっています。まずは時刻表をまとめてみましたのでご覧下さい。

西も東も便数はある程度あるように見えますが、特に西の高速船が複雑なコースになっていて、隠岐汽船の運航表なみに難解なものとなっています。しかし、9:00-16:00という貯金可能な時間帯に島と島との間を行き来する便について黄色くハッチングをかけてやれば一日に3便しか有効に使える船がないということがわかります。東なら4便ありますが、いずれにしても朝夕の本数の多さのわりに日中の運航がほとんどありません。
さらに中島島内は船で回ることに限界があるのでバスを使うのを検討しましたが、バスの本数があまりに少ないためこの方法は全く使えません。自動車を持ち込むと大変高く付くので、ここは大浦に用意されているというレンタサイクル(500円) を使うことにしておきます。
最初にも書きましたが中島汽船自体が西と東の2つのコースに分かれているので、これらを1日で回ることは不可能で、必ず2日を要します。これらの条件をもとに組んでみた完璧すぎるスケジュールがこちら。

さらに、忽那諸島とは別の県にあるため山口県の方からでないといくことができない柱島の時刻表についてはこちら。

柱島はかつて柳井から伊保田経由で松山に向かうフェリーが寄港していた過去もありますが、現在は早朝と夕方しかいかないという定期船のひどすぎる時刻設定に頭が痛くなります。日中にある臨時便については基本的には土日だけですが、12/30と1/4、お盆の4日に関しては平日になるパターンが数日だけあるので、ここをピンポイントで狙うことになるでしょう。

あと、興居島については2系統のフェリーが運航されていますが、だいたい一時間おきに出ているのでこちらの時刻表を参考にしてください。こちらは利便性がよいので半日で済みますね。

以上のスケジュールをもとに運賃を計算してみたのがこちらです。
以上の見積もりから13400円という結果がでたのですが・・・。
実際に行動した時のことを考えると3日半かかるので3泊分の宿泊費用が別途20000円近くかかり、さらに松山と岩国を移動するなら三津浜港から柳井港までのフェリーに乗って3190円、JRで岩国駅までいくのに580円、実際には岩国駅から港までけっこう距離があったりするのでバスに乗るとまた出費という具合にけっこうな費用がかかります。なにより3日半もかけて回るだけのヒマは勤め人にはありません。


◆ ということで...
ここまで長らく計画の内容を書いてきましたが、今回ばかりは参加者を集めないと費用面で厳しいので、ここまで読んでみて興味が湧いたとか、是非参加してみたいという方がおられましたら、下記のメールアドレス宛かコメント欄でお知らせ下さい。 私を含めた参加人数が5名以上になりましたら本気でツアーを始動させようと思っています。
とりあえず3月末をめどにやるかやらないかを決めますが、早く集まった人たちの中で開催日時を決定してしまいますので、できるだけ早く参加表明してくれると有り難いです。

とりあえず、今決まっていることをおさらいして書いておきます。



   開催日時: 5月29日(月) 、もしくは 6月5日(月)

   集合場所: 当日、三津浜港に8時30分まで

   解散場所: 当日、三津浜港にて16時30分頃

   参加費用: 人数によって変わるので本文中の表を参照。
   チャーター船の費用以外の請求はありません。

   募集人数: 4~7名

   募集期間: 2017年3月末まで

   連絡先: inukugiya@gmail.com

※ 上記募集内容は記事を書いた当時のものなので、最新は告知記事を見てください。

開催時期は台風や濃霧の影響が無い季節を狙って設定しています。
また、月曜にすることで前日までの土日を移動にあてることができ、当日は首都圏の人なら飛行機でその日のうちに帰宅できるということを想定したものとなっています。
もちろん火曜も局めぐりにあてて、ゆっくりと帰宅するという計画でもいいと思います。
自動車で参加する方については港に駐車場の用意をしてもらわないといけないので、あらかじめお知らせ下さい。
 
なお、開催日時の順延は考えてないので、参加人数が集まらなければ今年の催行はきっぱりとやめます。
一人ではなかなかできないチャーター船離島ツアーなので、この機会に興味をもってもらえるとうれしいです。


3/23追記

・ 参加者7名のときの車の台数の見積もりを間違っていたので訂正しました。
・ 神浦簡易郵便局の閉鎖にともない行程から外しました。
・ 開催日時、募集人数に追記

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