これらは香川県の離島ツアーの前日に、下見の感覚で見に行った与島のレポである・・
与島は瀬戸大橋の中間あたりにある離島で、今は大橋の橋脚の台座となっている小さな島。
人口は115名ほどで、近年も人は減り続けているから今実際に島に住んでいる人は100名にも満たないかもしれない。
この島が特徴的なのはなんと言っても昭和63年に開通した瀬戸大橋の橋脚の土台となっている島だということで、北にある岩黒島や櫃石島とともに大橋から渡っていける離島の一つで、与島はその中では一番アプローチがしやすい島なのではないかと思う。
今回ここに来てみたのは、実際に与島の郵便局にはどこまで車で行けるのかということと、どのような道をたどれば最短で行けるかということの確認のためです。
まず与島の構造なのですが、、
島の西部を瀬戸大橋が通過しており、かなり多くの面積を占有している与島パーキングエリア。その傍らに穴部という南向き斜面の集落。さらにその東には東に海へ開けた形で浦城 (うらじょう) という集落がある。あと、北の谷間の部分に塩浜という地区があり、ここに中学校がある、という感じである。
郵便局は浦城の集落内にある。
与島パーキングエリアは瀬戸大橋のある瀬戸中央自動車道を経由しないと辿り着くことが出来ないため、パーキング自体は無料だが、いくまでに通行料が取られる。
最短は岡山県側が児島IC、香川県側は坂出北IC。
◆ 与島まで車で行くときのお値段は?
参考サイト:本四高速 料金検索
http://www.jb-honshi.co.jp/customer_index/guide/ryokin-search/rate2014-d.html
4月の夜中(土曜日)に坂出北から渡った時は2000円以上払ったような気がするが、あれは気のせいだったのだろうか? 今回は確かに1650円くらいだったように思う。
休日も平日もたいして料金がかわらないが、郵便局へ行くとしたら平日料金ということになるだろう。
香川県の方は坂出ICと坂出北ICという2つのインターがあって、坂出ICから乗ってしまうとちょっとだけ高い料金なるので要注意だ。
では、これが与島にもっとも安く行ける料金かというとそうではなくて、与島PAでとんぼ返りする場合の料金というものがある。
(追記) 与島までの片道料金なので、児島に戻ると倍の1580円 (平日・ETC) が請求額です。
(追記) 与島までの片道料金なので、坂出北に戻ると倍の1820円が請求額です。
つまり児島から行って戻った方が安いということですね。
与島PAはもともと観光地という位置づけもあったので、橋を渡らずに折り返して戻れるような構造となっています。PAに入るときと出るときにゲートをくぐっているので、そこで入ったICがどこなのかを管理している模様。
香川県坂出市の島なのに坂出よりも岡山からの方が安くいけるというのが分かったところで、公共交通機関の料金について調べます。
◆ 与島までバスで行くには
与島は大橋が開通した年から定期船が無くなり、陸路によるアプローチにシフトしました。
与島へは岡山・香川双方から乗り入れるバスがあり、北が下電バス、南が琴参バスの共同運行路線となっていますが、系統が2つに分かれています。
下電というのはその昔、瀬戸大橋が架かったあと少しくらいまで児島を走っていた下津井電鉄のパス部門ですね。
与島へ車以外で行くにはこれを使うしかないわけです。
しかし、どちらから行くにしても1日7便しかない中から郵便局の開店している時間を狙って行かなくてはならないわけでこれがけっこう面倒です。
http://www.kotosan.co.jp/rosen/setooohasi/index.html
これが琴参バスの時刻表です。
初見ではなかなか理解しづらいので図にしてみました。
この2つの系統が一見すると一本になっているように見えてしまいますが、 瀬戸大橋FWと塩浜というバス停で接しているだけで、それぞれ別個で動いています。
瀬戸大橋FWというのは 瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフ 2011年に本格的に潰れるまではそういう観光客向け施設がありました。初見ではこの瀬戸大橋FWという謎のバス停と塩浜がどこにあるかがわからなくて、どこで乗り換えればいいのかと不安になってしまいます。
瀬戸大橋FWの位置に大きな建物があるように描かれていますが、今は何もありません。
(これについては旅の最後に触れます)
塩浜はその近くにある住宅地。
郵便局のあるのが浦城というところで、ここまでバスが入ってきます。
与島で注意しないといけないのは一般車は与島の集落には進入できないというところで、PAから集落に向かっていくと途中にゲートがあって、専用のチケットを入れないと遮断棹が開きません。これは地元民とバスしか開けられないので、一般車はPAから徒歩でいくかバスで行くことになります。
さきほどの時刻表に戻ります。
坂出駅前を 7:45に出たバスは、浦城に8:12に到着します。
郵便局が開くには少し早い気がしますね。
では児島駅前からはどうか。
7:50児島駅を出たバスは、8:25に瀬戸大橋FWに到着します。
バスはここから先へは行ってくれないので、ここから郵便局まで徒歩で行くしかなくなります。
ただ、今回歩いた感じですと、のんびり歩いても9時にはきちんと間に合うと思います。
◆ 与島からバスで脱出するには
与島からの帰りは、坂出駅前方面の場合、浦城を9:45に出て、駅前へは10:13という便があります。
岡山方面へは、また瀬戸大橋FWの方まで歩いていきます。9:55出発で児島駅前は10:30です。
児島駅前まで行かなくても鷲羽山北というバス停で乗り降りする方法もありますが、場所がちょっと分かりづらい。
地図で見る限り、この倉敷大畠郵便局から西へ向かったところにある、高速道路の下をくぐる道路から脇道に入っていくとあるようですが、バス停のところに若干車が駐められるようです。
実際に現地を確認したわけではないですが、駅前に止めるとお金がかかるという人はここからでもいけるということです。
とりあえず、一局目に行くのであればこれで問題ないと思いますが、通常は櫃石島も同時に寄りたいと考えると思います。実は櫃石に寄ることを考えてスケジュールを組むと9時台のバスが行ってしまったあと3時間ほど便がないため、非常に時間がかかるのです。
ですから、与島までは車で行き、与島の駐車場に車をとめておいて、バスで櫃石を往復すると良いと思います。
◆実は車で無理矢理乗り込める櫃石島
櫃石島は与島と同じく大橋から坂道を下りると島民専用ゲートがあるのですが、大橋からの進入口から先は一般車乗り入れ禁止といいつつ、実際には間違って乗り込んでくる人のためにUターンして戻れる構造になっているそうです。
このゲートのあたりに櫃石島のバス停があるのですが、なんとこのバス停のところに車を駐めておいて郵便局へいくという裏技をやってのけた人がいるとの情報が・・・。
しかし、ゲート付近に車を駐めておいていいわけが無いのでこれは忘れてください。
では、与島からバスで櫃石に行って戻ってくるスケジュールはというと・・・。
塩浜発 8:31 ⇒ 櫃石着 8:45, 櫃石発 9:34 ⇒ 塩浜着9:47
「櫃石」 と 「櫃石島」 のバス停は別物で、バスはゲートを越えて櫃石島のまっただ中へ進入してまたゲートのところへ戻ってきます。せっかくなので郵便局に近いバス停まで行った方がいいと思います。
これで進めば、与島の塩浜について、歩いて坂出与島郵便局へ行って戻れば10:30くらいになるんじゃないでしょうか。試してないのでわかりませんが― やってみた人がいたら感想教えてください。
◆ 与島PAから第2駐車場へ
前置きが長くなりましたが、 実際のPAに行ってみることにします。
天気が良すぎてどこを撮っても画になるこの景色。
ちなみにこの大橋の見える広場の外周に遊歩道があって、そこを歩いていくと穴部の集落に潜り込むことができますが、 今回は行ってません。
穴部の集落は立体的で、道順が複雑なので辿るのは難易度が高いと思います。
PAから大橋に戻らずに第2駐車場へ向かう道があるので、看板に従ってそちらへ移動します。
こちらはさっきの駐車場に比べて何もない感じの第2駐車場
駐車場の回りは車止めが打ち込まれていて、集落内の道路が目の前にあるにもかかわらず車輌の進入は出来なくなっています。
この隅っこにとめてある車の人は与島に家のある人ですが、ゲートから入る権利がないのか、この駐車場からキャリアに荷物を載せて移動していました。
位置としてはココ。
大きな駐車場に見えますが、半分くらいは封鎖されています。
ここはかつて瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフがあったところで、そのための駐車場だったようです。しかし今、そのフィッシャーマンズワーフの土地は、半分が太陽光パネル、残りは草が茫々の荒れ地と化しています。
さてこれから与島の内部へと進入していくことにしましょう。
後半に続きます。。
0 件のコメント :
コメントを投稿