2017年2月15日水曜日

【局めぐり記】 兵庫県内東西横断 福崎から猪名川へ

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日時 : 2017年2月7日
天気 : 曇りのち晴れ

前日は岡山県矢掛町の小田郵便局で終わってから、福山市内に行き、そのあと大変な思いをしながら姫路の方まで戻ってきました。
深夜2時に姫路バイパスを下りて、福崎という姫路市の北の外れにある町を目指します。


福山から姫路にかけてはガソリンがだいたい128円前後のところが多く、どこで給油しようかと悩んでいたところ、福崎のあたりになると120円の所がありました。
驚いたことに福崎周辺のガソリン相場は大変安くて、117円という店まであります。

さて、当日は朝から雪がちらつく中、開局の10分前に1局目の福崎高岡簡易局に到着。
開局まで時間があるので2011年に移転するまで使われていた局舎を撮影したりしていました。
9時直前になって局のシャッターがおもむろに開いたので入局。
ここはわりと若い男性の局員が営業しています。車が置いてあるのできっと遠いところから通っていると思います。
福崎高岡簡易郵便局

この日の9時台は思っていた以上に順調に進んでしまい。加西市街の外れにある加西郵便局に入った時にはまだ8時50分でした。ここですでに7局目です。
加西局は元普通局タイプの大きめの郵便局ですが、お客さんがほとんどいなくてあっさりと処理が終わりました。


加西市街を外れると家がまばらにあるだけの一面の丘陵地が続きます。
兵庫県も海岸近くは発展していますが、ここまで内陸に入ると田舎そのものの風景が広がっています。ちょうど千葉県の下総台地あたりの雰囲気に似ているでしょうか。
次の加西玉野簡易郵便局は、カーナビに記載されてはいるものの、近くに行くまで郵便局があるのかどうか疑わしいようなとても寂しい場所にあります。
ポストの立つ入口から細い道を進んだ先にある一軒の民家が郵便局となっていました。

加西玉野簡易郵便局
郵便局を出ると目の前には寂しく佇む墓地があって、その端っこの辺りは火事で焼けこげていました。焼けた大きな切り株があるのでおそらく落雷で燃えたのではないかと思います。
とにかく寂しい感じのする所でした。

次の富合郵便局は、県道から少し脇道を入ったところにあり、かつて集配局だったことがわかるような鉄筋の建物になっています。その次の加西和泉郵便局は狭い集落の中にあります。

宇仁簡易郵便局は何度か前の道を通ったことがあったのですぐにわかりました。
局の建物はたいへん年季が入っているのですが、建物の中も良い感じになっています。
ただ、暖房が入っていないのか、とても冷え切った空間になっていました。

宇仁簡易郵便局
この日のルートについてお話しておくと、まず岡山方面から三重県に帰宅するのに、できるだけ帰り道で短くなるようにしたいため、兵庫県を西から東へ突っ切るコースにしています。
過去、市川町から加西市の北部を通って西脇市へと抜けるコースと、姫路市北部から小野市に抜けるコースを旅したことがありますが、今回はちょうどその2つのラインに挟まれた一本道の未踏コースとなります。
そして、この宇仁簡易郵便局をもって加西市は完訪となりました。

さて、ここから一旦北へと進路を取り、西脇郵便局を目指します。
去年、西脇市内の郵便局を次々と回っていった際に、時間が足らなくて一局だけ残してしまったので、その埋め合わせをすべく寄り道をしています。
西脇市は兵庫県内陸のかなり地味な町ですが、郵便局の数がけっこう多く、全部の局を回ろうとすると半日くらいかかってしまいます。また、15時で閉店する簡易局があるため、午後から回る場合は回る順番に注意が必要です。

西脇市も完訪し、次は加東市へ。

社郵便局
加東市は2006年にできたばかりの新しい市で、加西に対しての加東ではなくて、もともと加東郡という地域だったので、それをそのまま市名にしてしまいました。
しかし、郵便局は旧町名のまま、社(やしろ)郵便局を名乗っています。
西脇に続いて旧普通局クラスの郵便局で、こちらはかなり混雑していて6人待ちになっていました。
どうにもならないので郵便局のとなりにあったオサレなパン屋に入って昼食を取ることにしました。前日に引き続き、郵便局の隣にあったパン屋で昼食です。
結局15分近く待たされてようやく処理完了。

社の町を外れてしばく南へ進むと辺りは一面の田園地帯となります。

次の小野住吉簡易郵便局は、市境を跨ぐので、この境目あたりは道路状況が極端に悪く、以前この辺で、近道をしようとせまい道路を進んでいったらいつの間にか畦道に突入して泥だらけになったあげく、バックで延々と戻る羽目になったことがあります。

住吉を出たあとはひたすら道なりに東へ進み小野小田、中東条、社上久米、東条と順調に訪問局を延ばしていきます。
東条はもともと東条町というところで、釣針の生産という地味な地場産業がありますが、私は今回の旅ではじめて東条という町が存在していたことを知りました。



社鴨川郵便局

社鴨川郵便局は加東市の北部の山奥にぽつんと存在している郵便局です。
東条から北へ進むと、東条湖という貯水池みたいなものがあって、この畔には小さな遊園地がありますが、ここからさらに奥へと進むと鴨川の集落に辿り着きます。
篠山から姫路に抜ける国道372号線のルートからも微妙に外れているので、今まで一度も前を通ることはなかったのですが、行ってみると思ったより立派な局舎になっていて、局員も3名体制になっていました。
局員さんに 「雪が降っているの、ここら辺だけでしょう?」 と訊かれましたが、まさにこの時、郵便局の回りだけ小雪が舞っていました。
郵便局の右隣には古い木造の建物があるので、旧局舎ではないかと思いましたが、局員に伺ってみると、農協の建物だったとのことです。



鴨川で加東市は完訪となり、続いては三田市に突入です。
山道を進んでいくと、山のてっぺんのような所にあるつつじが丘というニュータウンに一局あります。そして、そこを通り過ぎると福知山線の線路沿いに出て、しばらく進むと相野郵便局があります。

さて、この相野郵便局、ちょうど局舎壁面の塗装工事をしているところで、壁一面にビニールシートが貼られていてまるで営業をしている風には見えませんでした。
ちょうど自分の前を走っている車が郵便局に入ろうとしましたが、ちょっと止まって様子を見たかと思うと、さっさと走り出したのでした。
事前情報では閉鎖も移転もしていないはずなので、よくわからないがとりあえず車をとめて入口の所までやってきました。

ものすごく△な局舎

ごらんの通り、入口もポストも全部ビニールで覆われており、業者がペンキを塗ったり、駐車場でブルーシートを拡げてくつろいでいたりする輩もいるので営業中には到底見えません。
でも、ちゃんと自動ドアが開きました。
当然のことながら局内にはお客さんは一人もいませんでした。

どうでもいいですが、こういう工事は非営業日にやるものではないかと思いますが、この日は強風が吹き荒れていたのでペンキが飛び散るのが怖かったです。

ちなみにこちらは相野駅の駅前にある旧相野郵便局の局舎です。
なんと明治時代の建物らしいですが、喫茶店に改造されているので、普通に喫茶店の建物という風にしか見えません。正面から見ると立派な白亜の洋風建築。でも側面から見ると完全にハリボテ状態で面白いです。
どうやら喫茶店としてはもう営業していないみたいなので、いつまで在るかはわかりません。


25局目 三田四ツ辻郵便局
この日、車を止める場所に一番苦労した郵便局。
郵便局裏手の道路も狭くてどこにも車を寄せることができず、仕方なく局舎の横に無理やり寄せて駐めました。公式には郵便局の駐車場は 「なし」 となっているので、もともと駐車場は用意されていないという認識でしたが、局に入る時、入口に駐車場の案内がありました。どうやら、郵便局の脇を進んだ先にある月極駐車場に駐められたのだそうです。
なお、郵便局のとなりには古びた廃屋のようなモノがありますが、これは旧局舎でなくて潰れた医院の建物だとのこと。郵便局は昔からずっとこの位置にあるそうです。


28局目 三田上野郵便局
福知山線の東側にある丘陵の上にある郵便局。目の前は大きな総合病院があります。
この郵便局は2011年に火事で燃えたらしくて、局舎はそのあと建て替えられたはずなので新しいものになっていますが、火事のおこる7年前の2003年に移転していることから、先代の局舎はかなり短命だったということになります。
では2003年の移転まではどこにあったのか。


ここで、三田郵便局のWikipedia記事を引用してみますと・・・
1954年(昭和29年)4月1日 - 有馬郡三輪町上野に上野分室を設置。
1956年(昭和31年)10月5日 - 上野分室において、電話通話および和文電報受付事務の取扱を開始。
1961年(昭和36年)10月16日 - 上野分室を廃止。代替として同日、三田上野郵便局が設置された。

つまり、この郵便局はもともと三田郵便局の分室だったものが独立したものだったのです。
移転前住所の 「三田市大原1314-1」 というのは道向いにある国立兵庫中央病院の住所と同じなのでここの施設の一角にあったのではないかと思います。


ここからあと1時間となったので最後の追い込みに突入します。
29局目 三田小野簡易郵便局はかつて特定局だったこともある、いわゆる格下げの簡易局です。
兵庫県の南部で格下げになっているのはここくらいではないでしょうか。
外観もさることながら、中に入ると調度品もカウンターの造りも直営局と見わけがつかないようになっていました。
当局は昭和60年に特定局の局舎を引き継いで出発し、その後2001年に改築をしているので建物としては簡易局固有のものになっています。


30局目 木器郵便局
木器と書いて 「こうづき」 と読む相当な難読局です。
写真は郵便局の裏手付近に今でも残っている昔の郵便局舎。今は個人宅の一部となっています。
まだ当時の公衆電話用の小窓が残っていていますね。
ちなみに兵庫県内には木器のほかに上月という同じ名前の郵便局があるのですが、発音が違うのでしょうか。読みがなの通りだと聞いただけでは判別つかないような気がします。

31局目 西谷郵便局
ここが宝塚市内だということが驚愕の、かなり田舎にある郵便局。
しかも驚いたことに現役の集配局。


32局目 六瀬郵便局
こちらは逆に集配局でもないのにデカすぎる局舎。
1991年までは集配局だったらしいのですが、この局舎はどこにも集配局としての機能の痕跡を持っていないので、ただ単に立派な郵便局という感じになっています。


33局目 猪名川郵便局
本日はここで終了。猪名川町を代表する郵便局として、今はニュータウンの中にありますが、かつては猪名川の役場りあたりにありました (猪名川役場前簡易局はその移転後にできたもの)

南側からやってくると簡単に入れるのに、北側から来ると目の前に見えてるのに入れない (道路に中央分離帯があって右折できない) という構造になっています。

以下、各局の退場時間と通帳の中身




加西玉野簡易郵便局は 「郵便局」 の文字のない省略形のタイプです。
これしかなくてゴメンねみたいなこと言われて押された記憶があります。

相野郵便局のハンコは潰れてて謎物体になっていますが、おそらくハートマークとベルだと思います。
三田福島のモチーフもベルですね。

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